2008・10
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2008/06/12 (Thu) 人は進歩する。
最近彼は礼儀をわきまえて愚痴るようになった。

「今日嫌なことがあったんだけど」
 の後、こちらの反応を確認するような間。
「愚痴じゃないよ?」
 とネガティブさを精一杯避けた話し方。

いやね、結局のところ愚痴るんだけどさ。

・・・態度が変わると、ぜんっぜん負担も変わるもんだなー。

聞いて当然のようにぶちまけられる愚痴は、言葉の暴力。

私は愚痴そのものが嫌だったのではなく、
まるで心のない壁を殴りつけるようにぶちまけられる、
感情の本流が苦痛だったのかもしれない。

****

さて、来週のプレゼンに向けての資料作りに彼は苦心してるらしい。

なにせ直属の上司2人が言うことが好き放題で全く違う。
その違いが「さらに上の上司の評価想定」から来てるからたち悪い。

上司A「Cさんはこういうのが嫌いだからここを消せ」
上司B「ここにグラフがないと、Cさんが満足しないだろ」

んもうAB2人で勝手に決めてよ!!
つぅか俺の意見は一体どこに!?

って状況らしいが、彼が属する縦社会ならではの事情がちょっと面白かった。

その中で彼が、
「そもそもこのプレゼン自体俺が設定したテーマじゃないから、
 何でこのテーマを設定したか説明できないんだよね」

「分かりやすくしろとか言われて、どんどんレベルは落とされる。
 逆に難解な言葉ばっか使ってプレゼンしてやりたくなるよ」
 という愚痴に、思わず反論。


「人から仕事を引き継ぐときは、その仕事の目標や始まった経緯まで引き継がないと、
 前提条件や状況が変わったとき、軌道修正したり目標を設定しなおしたりできなくなるよ。
 ・・・ま、私も入社3年くらいまではできてなかったけど。
 言われたことやるだけで精一杯で、仕事を設定するという発想がなかったからさ」

「私がいっぱい聞いてると思ってやんなよ。
 工学のことは全然わかんないけど、みんな君に興味があるから応援してる。
 難解な言葉でふてくされてやったら、「私が君に嫌われてる」って誤解されちゃうよ。
 君の上司みたく卑屈になる必要はないけど、友好的な気持ちでね」

聞く耳のある愚痴は、愚痴でなく相談だ。
相談はする方される方にメリットがあると、改めて思った。

2008/03/20 (Thu) 上司という環境。
出会った頃から、うちの彼は上司のグチになると長い。
正直、今まで私は彼のそういったグチを「甘い」と思っていた。

いわく、上司の連絡ミスで失敗したとき庇うどころか泥をぶっかけられたとか。
いわく、自分のミスで上司が叱られたとき、4時間の説教を食らったとか。
いわく、仕事を丸投げされるわフォローはしないわ小間使いとして使われっぱなしとか。

先日結婚や転職について話したとき彼は、
「俺も転職するかも」
 と呟いた。

今回の出向は上司の都合によるもので、彼の専門分野とは関係がない。
また研究所と違って現地採用の工場職員が同僚となる。

研究所と兼任だし、現場を知って学ばせる会社の意図があるのかもしれないが、
工場であの上司と一対一だと利用され、潰されて終わる気がする。

***

部下に上司を選ぶ権利はないが、彼らは教育や評価など絶大な影響力を持つ。

上司は職場の環境。

雨に怒っても仕方ないように、上司に怒っても仕方ない。
上司の癖を知って上手く適応するのも、部下の務め。給料のうち。
それが、私の持論だった。

しかし昨日パートさんに話を聞いてから思ったのだが・・・
「環境に不満を持ってもしょうがない」って、単に私が上司に恵まれてたから言えるんじゃね?

今まで私は4人の直属上司を持ったことがある。
介護棟の婦長、一般居室対応の課長、新規施設の施設長、そして今のボス。

婦長と課長は職業柄情に厚く、サービスを教育する上で性格まで口出ししたり、
施設長とボスは銀行出身だけにドライで結果主義だったり4人4色だったが、
考えてみればいくつか共通項がある。

部下を成長させる気があること。それを己の仕事と自負していること。
自分の仕事に誇りをもっていること。自分が部下の手本となる気満々のこと。

ミスをしてもこちらが十分反省していれば、長々と怒らなかったこと。
でも小さなミスでも原因と対策を考えさせ、その後上司自身の答えを示すこと。
仕事と人間性は切り離して考えること。プライベートまで、決して口を出さないこと。

適正ゼロで仕事ができなくても大きなミスをしても、人間として私を否定しなかったこと。
人としてソリが合わなくても、努力は認め評価してもらえたこと。(約一名)


社会人になってから出会った直属の上司が皆そうだったので、
上司というものは皆、仕事好きで公平で、部下に責任感があるものだと思っていた。
パワハラやセクハラなんてピンと来なかったし、上司を嫌ったことも一度もなかった。

でも、パートさんは上司に責任を擦り付けられたことに腹を立て、辞めるという。

彼氏はいつも上司に自分を育てる気がないこと、
道具として利用され踏み台として使い潰されそうだと嘆いている。

彼はまだ社会に出て1年くらいの未熟な社会人だし、
計画力や考え方を「甘い」と感じることも多々ある。

でも、もし彼の上司が私の知っている上司たちと違い、
本当に彼を育てる気がなかったとしたら?

「俺の言うことだけ聞いてりゃいいんだよ」
 
かつて彼が上司に言われたセリフ。
私の上司達なら、「この仕事は」という前置き抜きに決して口にしないだろう。

だって、人間は道具じゃないから。

部下には部下の人生があり、上司の権限は会社の中だけのものだから。
会社を出れば、上司も部下も対等な人間なんだから。

「夜中に仕事を終えてデスクに戻ると、上司の発送業務が机にあるんだよね。
 発送って、単に紙に書いて封筒に入れるだけだよ?
 俺に押し付けて、自分は先に帰ってるの。

 10時過ぎに寮に帰ると、もう夕食もないんだよね。
 まるで奴隷みたいだ」

「その上司は、社内でどう評価されているの?よく聞く褒め言葉や、貶し言葉はある?」

「先輩からは『使い潰されるなよ』って言われたよ。
 そいつの部下は使い潰されて、辞めるか現場に飛ばされるからしい。
 ほめ言葉は、あんまり聴いたことがないな。

 社会人としての形はできてるし、成果主義で仕事もできるんだろうけど、
 研究所に配属されてから一度も、あいつが実験してるところを見たことがない。
 あいつは研究者じゃなくて、ビジネスマンだよ。技術営業の方が向いてる」

****

上司は環境だから。

雨に怒っても仕方ない。
次から傘を持っていくしかない。

でも・・・もし仮に、その環境がとても耐え切れないものだったら?
生活できないくらい暑かったり、日々凌ぐだけで精一杯だったらとしたら?

以前辞めた同僚もパートさんも、辞表を出してからは晴れ晴れとしていた。
年も仕事内容も違うのに、言うことはほぼ同じだった。

「辞めると決めて切り出したら、体調がよくなったんですよ。
 頭だと、どうやって対策を立てて凌ごうか考えちゃうんですけど、
 体はもう、この環境から抜け出したくって仕方なかったみたい。

 上司に責任を擦り付けられないよう疑心暗鬼になったり、
 不規則な仕事で体を壊さぬよう注意深く体調管理したり。
 人生すり減らして続けるほど、仕事に価値があるとは思えない」

2008/03/20 (Thu) 本音ぶっちゃけトーク。
仲のよかったパートさんが、来月頭で辞めることになった。

本人から直接伺ったわけではないので理由は聞かなかったが、
興味や関心が近い人が辞めるのは非常に残念。

ところで、月曜から39歳新人は体調不良でずっと休み。
明日木曜は春分の日で休みである。うわお。

会社が潰れたり父親が亡くなったり母親が倒れたりと、可愛そうだし同情もするが、
先月は忌引で1週間、その後も母や自分の体調で週に2日は休んでいる。

二人部署のうち一人が休みまくるとものすっごい辛い。
特に今、広報紙と会社のHP作成が修羅場だし。

新人いわく「1日中いっぱいいっぱいなんです〜」な仕事量を片手間に処理し、
上司や重役共の要求、現場からの相談、数々の営業電話を捌きながら、
広報紙とHPの原稿を現場から必死にかき集める。

ああ有能な自分が悲しい・・・!

なんでこの私があの新人より安月給なんだ!

パートや派遣ならともかく、正社員だったらもっと向上心持てよ!
プライベートが大変な時こそ、仕事で挽回しようとガッツを見せろよ!
言われたことだけやるなら、バイトで十分なんだよ!!
正社員なら会社を作っていく気概を持ってくれ!!

・・・と、怒り沸々、猛スピードで仕事を片付けていたら、隣のパートさんがフッと笑った。

「桂さん、たまってますねえ」
「ええ。物事には限度がありますからね。我慢の限界です」
「奇遇ですね、私もです」

 え?と隣を見ると、彼女はディスプレイを見つめながら続けた。

「会社の人員体制がおかしいのに、上司はそれを正そうとはせずに、
 目の前にいる部下に大量の仕事を押し付けるんですよね。
 私なんて仕方がないと思ってやってたら、責任まで押し付けられた。
 馬鹿馬鹿しくって、やってられませんよ」

「お昼休み、久々に外で食べませんか?」

 お弁当を持ってきていたが、そう声をかけると、彼女は無言で力強くうなずいた。

****

いやあ、話した話した。
会社や上司への不満、レストランの片隅で大爆発。

どうやら彼女が突然やめることになったのは、
連絡ミスによる仕事の失敗の責任を上司に押し付けられたためらしい。

「引継ぎのとき、前任者にも言われたんですよ。
 言った言わないの問題になりやすいから、逐一発言をメモしたほうがいいって。
 でも、そんなことしたくないじゃないですか。

 私も桂さんと同じで、人員体制や上司の昇進で仕事量は増える一方だったんです。
 でもまあ、仕事が多いのは仕方ないと思ってたんですよ。

 昇進してから上司の仕事量が激増したのは事実だし、
 重要なものも多いから頼られてるのかなって嬉しかったんです。

 でも今回の件ではっきりしたんですよ。
 こいつら、私を頼ってるんじゃなくて、利用してるんだって。

 正社員なら、まだ仕方ないかもしれませんよ?
 でも私、パートなんですよ!?

 自分の都合が悪くなると、パートに失敗の責任を押し付ける重役。
 なんてヤツだって失望しましたよ。この会社を見限ったんです」

 怒りを爆発させる彼女に、私は頷いた。

「パートと正社員の違いって重要ですよね。
 私も今、39歳新人のことで毎日ムカムカしてるんです。

 かわいそうだとは思いますが、ぶっちゃけよくある話じゃないですか。
 まるで自分が特別可愛そうな人間のように、卑屈で甘ったれてるのが気に喰わない。
 理由はどうあれ、同僚に迷惑をかけてるのが事実なら、仕事で挽回しろよって思う。

 パートや派遣なら分かるが、てめえ正社員だろって張り倒したくなります。
 自分じゃなくて、仕事にプライド持てよ!

 干支は一回り以上先で、社会人暦は私の三倍以上あるのに!
 アレで自分より給料もらってるかと思うと腹立ってしょーがない!」

会話はかみ合っていないが、まったく問題なし。
言いたくても言えなかった不満をぶちまける快感。
互いにある程度、相手の現状が分かっており、会話が漏れる心配がないのもミソだ。

そんなこんなで不満をぶちまけあった後は、妙とすっきりして何故か恋話に花が咲いた。

「まあどうせ、私も今年中にやめて引越しますけどね!」
「あら、実家でも帰るんですか?」
「いえ、彼氏のところに」
「あら!遠恋なんですか?」
「はい」
「へぇー 私も旦那とは3年くらい遠恋しましたよ」
「そうだったんですか?確か高校の同級生では?」
「いえ、同級ではあったけど、卒業まで特に関わりはなかったんです・・・」

そして始まる、パートさん(50代)のご夫婦馴れ初め。

相手の強烈な一目ぼれで始まったこと、
だから初め「正気か!?」と不安になり周囲に聞き込み調査をしたことや、
今も妄想トークで盛り上がり会話が絶えることがないとか、
共通項が結構あって面白かった。

あー 本当、彼女が辞めるのは残念だ。
なんか最近とみに、会社にいる社員の質が落ちてる気がするなあ。。。

2007/12/15 (Sat) 一回り年上の新人。
3年間私の下で働いてくれた派遣さんを追い出す形で、
倒産した関連会社から正社員が出向してきた。

39歳 女性 独身。

実に一回り以上年上である。うわお。
干支が同じどころか、1つ上だよ!

彼女のせいで派遣契約が切られることになった派遣さんは、
初め動揺していたもののなんとか状況を受け入れて、
協力的に引継ぎをしてくれるかに見えた。

派遣さんが担当していた業務は、私の先輩から引き継いだ、
入出金・約定に関わるルーティン業務。
煩雑な上、正確さを要するということで、もっとも私が苦手とする業務だ。

ぎりぎりまで新しい彼女が来るのか、
先輩が戻るのか分からなかったこともあり、私は状況を静観し始めた。
会社の都合にもウザイ仕事にも、あんまり関わりたくなかったしね。

・・・・そう、つまり私は甘かった。
12月1日から昨日までの2週間と言う引継ぎ期間は、文字通りの神経戦だった。

昨日までの2週間に勃発しまくった問題はなんだったのか。

派遣さんと新任の彼女の相性が最悪。

ただでさえ複雑な状況下で関係は修復不能。
一週目には両方の不満を別々に聞き、仕事の後3時間私は彼女の補修に付き合った。
二週目は二人の間に入り、私が派遣さんの仕事を引き継ぎ、彼女に落とした。

倒産会社の彼女はモチベーションが低く、仕事に対する姿勢が甘い。

メモの取り方さえしらない。やり直しを命じると嫌な顔をする。
仕事では卑屈なのに、お昼時や就業後は横柄。
仕事上の先輩である私や派遣さんに気を遣わせる。
年だけ食って使い物にならない、と私や派遣さんの反感を買う。

週明けから彼女と私の2人体勢になる。

雇用体制上は2人とも対等な正社員だが、
彼女の仕事に対する姿勢は正社員のそれではない。

まんま、パート。

給料もらってるからイヤだけど働かなきゃ、って態度である。
早い話、金のために働いてる。正社員のクセに、ありえない。

きっと週明けから私が指示を出し、私が彼女の仕事をチェックし、
就業後自分の仕事に取り掛かることになるんだろーなと思うと頭痛い。

おい先輩。
金のため働いてるお前に分かりやすくいうと、
お前は私より会社から金もらってるんだろ?

私の3倍以上、社会経験もあるんだろ?
私の1.5倍、生きてるんだろ?

もーちょっとがんばってくれよ、先輩。
出来ることをやるんじゃなくて、出来るようにがんばれよ。
私情や能力で、他の事業所や客に迷惑かけんじゃねえよ。

頼むから。

2007/08/28 (Tue) 元気な90代の生態。
広報誌で敬老の日企画として、
「90歳以上の入居者に元気と長寿の秘訣をインタビュー」
 を行うことになった。

企画の立案はボスだが、今回は私も諸手を挙げて賛成。
だって興味あるじゃん?
90歳のお金持ちで元気なお年寄が、どんな人生送ってるか。

私の役目はインタビューの質問作成と、各施設への依頼、
そして集まったインタビューの編集だったのだが・・・・

おもしろい。
お も し ろ い よ
さすが戦争も潜り抜け90年以上元気に過ごした人達は違う!

例えば94歳男性。
趣味はバードウォッチングで、毎日双眼鏡を持って山や公園を散歩。
最近地元で30歳年下の彼女ができて、手をつないで歩いているところが職員に目撃される。
わ・・・・私もがんばんないと!


例えば92歳女性。
親が西洋かぶれで大の肉食だが、最近メタボリック症候群が心配。
オシャレが好きなので、体型も気になるらしい。
姿勢じゃなくて体型ですか!


例えば90歳男性。
4月からパソコンに興味を持ち、今は時間を忘れて熱中。
一人旅のスケジュールを作ったり、趣味の写真を加工したり。
最近ニンテンドウDSにはまってるとのこと。脳年齢いくつだよ!


例えば90歳女性。
昔から海外旅行が好きで50カ国以上周ったが、
最近足腰が弱くなり遠出が出来なくなってしまった。
だから近場の京都や八甲田山でガマンしている。
いや、京都近場じゃありませんから。


そして極めつけは98歳男性。
85歳までセスナを乗り回し、94歳まで現役だった。
入居して最近落ち着いたからスポーツカーを買おうか迷っている。
死ぬまでにもう一度綺麗な女性を傍らに乗せて、ドライブしたい。
あ な た い く つ で す か。

いやー 高齢化社会、老人大国とか言われるけど。

お年寄が巷に溢れたらこの国もっと元気になるんじゃねーの?
と思ってしまった。

Cafe clock

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Author:katsura takako
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