いよいよ今日は、サークル同期の結婚式!
式が始まる2時間前に幹事のKとN、司会を引き受けてくれたMと、
会場であるホテルロビーで待ち合わせ、打ち合わせや交渉を行った。
進行表と脚本はメールで送ったものの・・・
忙しいMと司会として顔を合わせるのは今回が初めて。
1階の喫茶コーナーで分からない点を確認しつつ、
細かな分担を割り振ったり、時間配分を調整していく。
花嫁にとっては一世一代の大イベントだけど、ほぼぶっつけ本番。
新郎は30代中盤だし、新婦も固い職業なので、
来賓の質が高いから失敗はしなさそうだけど・・・と式に臨んだ。
****
こんなに爆笑した式は初めてだ。
新郎は某企業の広報室に5年以上勤めていたのだが・・・
その時の同僚が、まず面白すぎた。
ビデオにせよ号外にせよ、これまで読んだものとはレベルが違う。
新郎がデザインしたステーショナリーをバックに、
職場からのメッセージを流す合間に、
「世界的な方からのコメントをいただいてきました」
とイチローや北島選手のインタビューをソレっぽく挿入。
号外も某全国紙そっくりのレイアウトに、広告や株価まで全て新郎新婦のパロディ。
特に広告のパロディはきっと背後に無数の企画と没案があったんだろう・・
と思わせるくらいロゴやキャッチコピー、デザインやイラストの弄び方が、
よく練られていて面白かった。
で、問題の二次会だが・・・
予想していた以上に来賓の質が高く、新郎も話し上手で助けられた。
質問コーナーとか全てアドリブなのに、新郎新婦と来客のキャッチボールが絶妙。
司会をお願いしたMはさすが現役教師で場の流れを読んでるし、
また予想外の有志による軽い余興や新郎新婦の機転によって、
とにかくフレンドリーで楽しめる二次会に仕上がった。
今回もツクヅク感じたが、二次会の主役は新郎新婦と来賓なので、
幹事は場を提供し、皆が楽しめるよう黒子に徹した方がいい。
空気を読んで時間配分やセリフはアレンジし、
ゲームはルールで縛るのではなく、自由な会話が弾むものを用意、
進行中は幹事もとにかく笑顔で、明るく楽しそうに。
****
サークルの同期や先輩とも色々話せた。
1名が来年結婚、1名が遠距離恋愛から転職を経て同棲開始、
1名が現在妊娠6ヶ月で、1名が痛恨の失恋を乗り越えて、新しい彼と結婚を決めた。
幹事のKの結婚式がきっかけで彼氏と付き合うことになった私も、ついでに報告。
私よりもKが嬉しそうで、満面の笑みで吹聴していた。
いやまあ、気持ちは分かるけど(笑)
なんというか、大学時代よりも皆全体的に丸くなったように感じた。
自分が確立してきたからこそ、余裕を持って周りを見て、
空気を読みながら相手と快適な距離が取れるようになってきた、というか。
****
無事二次会が終わり会計も済ませた後は、Kの旦那に家まで送ってもらった。
そこで再来月4人で温泉旅行に行こうか、という話が出たので、早速彼にメール。
彼から速攻で電話がかかってきたので、車の中で彼を交えて四人で会話し、
都合が付けば行こう、ということになった。
彼と旦那、私とKは大学時代からの友達だけど、
恋愛なく4人で付き合ってた時期はない。
ある意味家族みたいな距離感である。
落ち着いたら新郎新婦も交えて、バーベキューやキャンプもできたらいいね、
って話になって、思わず笑ってしまった。
想像するだけで、胸が躍る話だ。
年を取って余裕が出てくると、周りを見て人に優しく接することができる。
だから新郎新婦も来賓も幹事も、皆が嬉しい。
そんなことが、無性に嬉しかった。
式が始まる2時間前に幹事のKとN、司会を引き受けてくれたMと、
会場であるホテルロビーで待ち合わせ、打ち合わせや交渉を行った。
進行表と脚本はメールで送ったものの・・・
忙しいMと司会として顔を合わせるのは今回が初めて。
1階の喫茶コーナーで分からない点を確認しつつ、
細かな分担を割り振ったり、時間配分を調整していく。
花嫁にとっては一世一代の大イベントだけど、ほぼぶっつけ本番。
新郎は30代中盤だし、新婦も固い職業なので、
来賓の質が高いから失敗はしなさそうだけど・・・と式に臨んだ。
****
こんなに爆笑した式は初めてだ。
新郎は某企業の広報室に5年以上勤めていたのだが・・・
その時の同僚が、まず面白すぎた。
ビデオにせよ号外にせよ、これまで読んだものとはレベルが違う。
新郎がデザインしたステーショナリーをバックに、
職場からのメッセージを流す合間に、
「世界的な方からのコメントをいただいてきました」
とイチローや北島選手のインタビューをソレっぽく挿入。
号外も某全国紙そっくりのレイアウトに、広告や株価まで全て新郎新婦のパロディ。
特に広告のパロディはきっと背後に無数の企画と没案があったんだろう・・
と思わせるくらいロゴやキャッチコピー、デザインやイラストの弄び方が、
よく練られていて面白かった。
で、問題の二次会だが・・・
予想していた以上に来賓の質が高く、新郎も話し上手で助けられた。
質問コーナーとか全てアドリブなのに、新郎新婦と来客のキャッチボールが絶妙。
司会をお願いしたMはさすが現役教師で場の流れを読んでるし、
また予想外の有志による軽い余興や新郎新婦の機転によって、
とにかくフレンドリーで楽しめる二次会に仕上がった。
今回もツクヅク感じたが、二次会の主役は新郎新婦と来賓なので、
幹事は場を提供し、皆が楽しめるよう黒子に徹した方がいい。
空気を読んで時間配分やセリフはアレンジし、
ゲームはルールで縛るのではなく、自由な会話が弾むものを用意、
進行中は幹事もとにかく笑顔で、明るく楽しそうに。
****
サークルの同期や先輩とも色々話せた。
1名が来年結婚、1名が遠距離恋愛から転職を経て同棲開始、
1名が現在妊娠6ヶ月で、1名が痛恨の失恋を乗り越えて、新しい彼と結婚を決めた。
幹事のKの結婚式がきっかけで彼氏と付き合うことになった私も、ついでに報告。
私よりもKが嬉しそうで、満面の笑みで吹聴していた。
いやまあ、気持ちは分かるけど(笑)
なんというか、大学時代よりも皆全体的に丸くなったように感じた。
自分が確立してきたからこそ、余裕を持って周りを見て、
空気を読みながら相手と快適な距離が取れるようになってきた、というか。
****
無事二次会が終わり会計も済ませた後は、Kの旦那に家まで送ってもらった。
そこで再来月4人で温泉旅行に行こうか、という話が出たので、早速彼にメール。
彼から速攻で電話がかかってきたので、車の中で彼を交えて四人で会話し、
都合が付けば行こう、ということになった。
彼と旦那、私とKは大学時代からの友達だけど、
恋愛なく4人で付き合ってた時期はない。
ある意味家族みたいな距離感である。
落ち着いたら新郎新婦も交えて、バーベキューやキャンプもできたらいいね、
って話になって、思わず笑ってしまった。
想像するだけで、胸が躍る話だ。
年を取って余裕が出てくると、周りを見て人に優しく接することができる。
だから新郎新婦も来賓も幹事も、皆が嬉しい。
そんなことが、無性に嬉しかった。
明日はサークル仲間の結婚式。
二次会幹事である私は、このところ大忙し。
同じく幹事のKと買出しに出たり、ブライダルサロンのスタッフと交渉したり、
明日も二時間早く行って幹事2名&司会と打ち合わせである。
思い切ってドレスも買ってしまった。
5万近くしてちょっと泣きそうだったが仕方ない。
だって11月にも結婚式&披露宴に呼ばれてるのである。
今度はスクール仲間の・・・。
という訳で、最近友達よりも仲間と会う機会が多い。
サークル仲間、スクール仲間、職場仲間・・・。
そこで改めて感じるのが仲間と友達の違い。
友達は縁で出会うものだけど、仲間は機会を活用して作るもの。
友達の用もなく会いたくなるけど、仲間は用を作って会うもの。
友達とは一対一で会うけど、仲間とは皆で会うもの。
友達とは惹かれあうけど、仲間は偶然その時同じ志を持った赤の他人。
友達との間には友情があるけど、仲間との間には人間関係がある。
だから仲良しの仲間でも、何の用もなく電話をかけたりはしない。
声をかけるための口実や、会うための企画がいる。
こう考えてみると、ちょっと仕事に似てる。
大学時代まで、私はクラスや部活の仲間づきあいを毛嫌いしてたけど・・・
今は別の見地から、努力する価値あるものだと思う。
友達と出会うのは運だけど、仲間を作るのは能力だから。
付き合える友達の数は自然と限られてくるけど、
仲間はマネジメント能力さえ磨けば大量に作れるから。
価値ある修行というか・・・投資?
そして今回一緒に幹事を務めるKの結婚式が、
私と彼氏を引き合わせたように、仲間づきあいはバカにできない。
仲のいい友達は姉妹のようだけど、仲間はあくまで他人だから、
自分がこれまで知らなかった経験や出会いを時にもたらしてくれる。
明日の結婚式で仲間たちと久々に会うのは、ちょっと面倒でとても楽しみだ。
二次会幹事である私は、このところ大忙し。
同じく幹事のKと買出しに出たり、ブライダルサロンのスタッフと交渉したり、
明日も二時間早く行って幹事2名&司会と打ち合わせである。
思い切ってドレスも買ってしまった。
5万近くしてちょっと泣きそうだったが仕方ない。
だって11月にも結婚式&披露宴に呼ばれてるのである。
今度はスクール仲間の・・・。
という訳で、最近友達よりも仲間と会う機会が多い。
サークル仲間、スクール仲間、職場仲間・・・。
そこで改めて感じるのが仲間と友達の違い。
友達は縁で出会うものだけど、仲間は機会を活用して作るもの。
友達の用もなく会いたくなるけど、仲間は用を作って会うもの。
友達とは一対一で会うけど、仲間とは皆で会うもの。
友達とは惹かれあうけど、仲間は偶然その時同じ志を持った赤の他人。
友達との間には友情があるけど、仲間との間には人間関係がある。
だから仲良しの仲間でも、何の用もなく電話をかけたりはしない。
声をかけるための口実や、会うための企画がいる。
こう考えてみると、ちょっと仕事に似てる。
大学時代まで、私はクラスや部活の仲間づきあいを毛嫌いしてたけど・・・
今は別の見地から、努力する価値あるものだと思う。
友達と出会うのは運だけど、仲間を作るのは能力だから。
付き合える友達の数は自然と限られてくるけど、
仲間はマネジメント能力さえ磨けば大量に作れるから。
価値ある修行というか・・・投資?
そして今回一緒に幹事を務めるKの結婚式が、
私と彼氏を引き合わせたように、仲間づきあいはバカにできない。
仲のいい友達は姉妹のようだけど、仲間はあくまで他人だから、
自分がこれまで知らなかった経験や出会いを時にもたらしてくれる。
明日の結婚式で仲間たちと久々に会うのは、ちょっと面倒でとても楽しみだ。
先週末、彼は女友達を励ましに片道4時間かけて行って来た。
で、方や私は釈然としないものを抱えつつ、モヤモヤとすごす・・・
ことになるかと思ったのだが、実際はそれどころではなかった。
空前絶後の喉風邪である。
先週の半ば、朝突然喉が腫れて声が出なくなったときは、
すぐ診療所に駆け込み薬を処方してもらったので事なきを得た。
それで油断して、友達の結婚式幹事会やら、美容院やらに出かけて、
2日連続で帰り雨に降られたのが良くなかったらしい。
あれほど夜を長く感じたのは初めてだ。
苦しいなんてもんじゃなかった。
寝転がると咳が出て眠れない。(夢を見かけていても、咳で起こされる)
咳き込み続けてると嘔吐感がこみ上げてくる。
嘔吐感を抑えていると、今度は動悸が激しくなってくる。
そうこうするうちに、1時間、2時間、3時間。
眠いのに、眠れない。まるで旧共産圏の拷問である。
懺悔するなら許されるというなら、土下座でもなんでもする。
救急車を呼ぶほどでもないが、本当に助けて欲しい。
再び病院に駆け込み、薬を処方してもらってから二日。
夜は携帯の電源を切って、沼に沈み込むように眠った。
で、昨夜久々に、彼の電話が繋がった。
****
「わー 久しぶり!元気だった?何で最近電話してくれなかったの?」
久々に聞く彼の声に弾んだ声で問うと、
「てんめー 俺は毎晩かけてたわ!毎晩早くに電源切りやがってー」
と苦笑が帰ってきた。(風邪のことはメールで伝えてあった)
結局女友達は実家に帰る踏ん切りがつかないままであること、
夜、家に着くなり電話したら繋がらず拍子抜けしたこと等報告された。
「そっか。・・・まあ、友達として出来ることって限られるからなあ。
でもね、今回は特別だからね。次は一人で行っちゃダメだからね。
今度は私か、友達を誘っていきなよ」
「へ?」
「本当は嫌だったんだかねー。女の子とサシで会うの。
今回は緊急事態だから特別許したけど、もうダメだよ」
「何で?あの人と俺がどうこうなることなんて、ありえないよ?」
「うん、知ってる。でもダメ。私が嫌だから。
今回行く前に言ったら、窮地にいる友達を励ませないと思って我慢してたけど、
これからは勝手に女の子とサシで会ったり、触ったりしないって、約束して」
・・・正直、彼があんなに喜ぶとは思わなかった。
「もー ほんっとに、お前は、ワガママな奴だなあ」
とトロけそうな声で言ったかと思えば、
「じゃあ会いに行っちゃおっかなー」
と、からかって来る。
「ダメ!やだ!」
と合の手を入れれば、
「鷹子に。 ・・・んん?鷹子に会いに行っちゃダメなの?」(ニヤニヤ)
と、28歳とは思えないはしゃぎっぷり。
と に か く す っ げ え 嬉しそう。
・・・実は、この間の日記のコメントを読んで、言ってみただけだったりするのだが。
これまでの言動から、浮気を心配する必要はほとんどないと踏んでるし、
行き過ぎた束縛や依存は互いの人生にとってマイナスだと思うけど、
適度にやきもち焼いたり甘えたりするのは、いいスパイスになるかもなあ。
京都旅行では今回の一件をネタに、思いっ切り甘えてやろうと思った。
で、方や私は釈然としないものを抱えつつ、モヤモヤとすごす・・・
ことになるかと思ったのだが、実際はそれどころではなかった。
空前絶後の喉風邪である。
先週の半ば、朝突然喉が腫れて声が出なくなったときは、
すぐ診療所に駆け込み薬を処方してもらったので事なきを得た。
それで油断して、友達の結婚式幹事会やら、美容院やらに出かけて、
2日連続で帰り雨に降られたのが良くなかったらしい。
あれほど夜を長く感じたのは初めてだ。
苦しいなんてもんじゃなかった。
寝転がると咳が出て眠れない。(夢を見かけていても、咳で起こされる)
咳き込み続けてると嘔吐感がこみ上げてくる。
嘔吐感を抑えていると、今度は動悸が激しくなってくる。
そうこうするうちに、1時間、2時間、3時間。
眠いのに、眠れない。まるで旧共産圏の拷問である。
懺悔するなら許されるというなら、土下座でもなんでもする。
救急車を呼ぶほどでもないが、本当に助けて欲しい。
再び病院に駆け込み、薬を処方してもらってから二日。
夜は携帯の電源を切って、沼に沈み込むように眠った。
で、昨夜久々に、彼の電話が繋がった。
****
「わー 久しぶり!元気だった?何で最近電話してくれなかったの?」
久々に聞く彼の声に弾んだ声で問うと、
「てんめー 俺は毎晩かけてたわ!毎晩早くに電源切りやがってー」
と苦笑が帰ってきた。(風邪のことはメールで伝えてあった)
結局女友達は実家に帰る踏ん切りがつかないままであること、
夜、家に着くなり電話したら繋がらず拍子抜けしたこと等報告された。
「そっか。・・・まあ、友達として出来ることって限られるからなあ。
でもね、今回は特別だからね。次は一人で行っちゃダメだからね。
今度は私か、友達を誘っていきなよ」
「へ?」
「本当は嫌だったんだかねー。女の子とサシで会うの。
今回は緊急事態だから特別許したけど、もうダメだよ」
「何で?あの人と俺がどうこうなることなんて、ありえないよ?」
「うん、知ってる。でもダメ。私が嫌だから。
今回行く前に言ったら、窮地にいる友達を励ませないと思って我慢してたけど、
これからは勝手に女の子とサシで会ったり、触ったりしないって、約束して」
・・・正直、彼があんなに喜ぶとは思わなかった。
「もー ほんっとに、お前は、ワガママな奴だなあ」
とトロけそうな声で言ったかと思えば、
「じゃあ会いに行っちゃおっかなー」
と、からかって来る。
「ダメ!やだ!」
と合の手を入れれば、
「鷹子に。 ・・・んん?鷹子に会いに行っちゃダメなの?」(ニヤニヤ)
と、28歳とは思えないはしゃぎっぷり。
と に か く す っ げ え 嬉しそう。
・・・実は、この間の日記のコメントを読んで、言ってみただけだったりするのだが。
これまでの言動から、浮気を心配する必要はほとんどないと踏んでるし、
行き過ぎた束縛や依存は互いの人生にとってマイナスだと思うけど、
適度にやきもち焼いたり甘えたりするのは、いいスパイスになるかもなあ。
京都旅行では今回の一件をネタに、思いっ切り甘えてやろうと思った。
手紙を一週間かけて書き上げた夜、友人Gから久々の電話があった。
社会人になってからというもの、Gとは恋愛関係の話をよくするので、
その晩も二時間ほど話したのだが…
ん――。
盛り上がるには盛り上がったのだが。
どうも・・・肝心なことが話せてない、的後味が残った。
****
何を考えているのか分からない。つかみどころがない。
桂さんがどういう人を好きになるのか想像つかない。
頭の回転が速い。できる。切れる。
しっかりしていて隙がない。心が乾いている。
桂さんって泣けたの?今まで心が動いたことがないでしょ。
私が仕事やスクールの仲間たちから受ける評価はだいたい同じだ。
仲良くなると意外と人好き、案外優しい、実は面白い人…
といわれることもあるが、「以外」とか「案外」とか「実は」って枕詞は何なんだ。
****
その晩書き上げた手紙は、1週間かけて何度も推敲した。
はじめにぱぱぱっとPCで書き上げた文章は、
直立不動で宙に放った言葉のように空虚だった。
事実を表面的になぞっているだけで、何も伝えようとしていない。
伝えるというのは、私の頭の中にある概念を吐き出して投げつけることではなく、
受け取った相手の気持ちを想像しながら、
自分の概念を相手に合わせてカスタマイズすること。
自分と相手の共通点をみつけだして、そこから話し始めること。
恥ずかしいことやみっともないことを繕うのではなく、
共感を呼ぶ形でさらけ出すこと。
どこからの切り口で、どんな言葉で、どういう順序で話すか?
考えながら推敲していたら、1週間経ってしまった。
気付いたら、ほとんど全部書き直していた。
****
メールと口頭で何度か悩み相談をしていた時、指摘されたことがある。
「桂さんは、話し言葉より文章の方が気持ちが在る。
気持ちを伝えようと思うなら、手紙を書いてたどたどしく読み上げるくらいでいい」
電話で話しているとき、私の言葉は脳みそからあふれ出ていた。
どういうことがあったか。何が面白かったか。何で迷っているか。
でも自分がそういうとき何を感じているか、どんな気持ちなのか、
そもそもその話を通じて一体何を伝えたいのか、
相手にどんな気持ちになって欲しくて伝えているのか、
さっぱり分からないまま、空白を埋めるように話してしまった気がする。
****
頭で違いを認識すると、人は面白みを感じるけれど、
心で同じを感れば、親しみを覚えるのではないか。
例えばあえて「面白い」特別な経験を語るのではなく、
誰もがするような「親しみのわく」普通の体験を語る。
面白かったことではなく、気持ちが動いたことを話す。
そうして世界を構成する白黒を逆転させて、
影と見なしてる部分に何があるか分かれば、
肝心なことを話せるようになるのかもしれない。
社会人になってからというもの、Gとは恋愛関係の話をよくするので、
その晩も二時間ほど話したのだが…
ん――。
盛り上がるには盛り上がったのだが。
どうも・・・肝心なことが話せてない、的後味が残った。
****
何を考えているのか分からない。つかみどころがない。
桂さんがどういう人を好きになるのか想像つかない。
頭の回転が速い。できる。切れる。
しっかりしていて隙がない。心が乾いている。
桂さんって泣けたの?今まで心が動いたことがないでしょ。
私が仕事やスクールの仲間たちから受ける評価はだいたい同じだ。
仲良くなると意外と人好き、案外優しい、実は面白い人…
といわれることもあるが、「以外」とか「案外」とか「実は」って枕詞は何なんだ。
****
その晩書き上げた手紙は、1週間かけて何度も推敲した。
はじめにぱぱぱっとPCで書き上げた文章は、
直立不動で宙に放った言葉のように空虚だった。
事実を表面的になぞっているだけで、何も伝えようとしていない。
伝えるというのは、私の頭の中にある概念を吐き出して投げつけることではなく、
受け取った相手の気持ちを想像しながら、
自分の概念を相手に合わせてカスタマイズすること。
自分と相手の共通点をみつけだして、そこから話し始めること。
恥ずかしいことやみっともないことを繕うのではなく、
共感を呼ぶ形でさらけ出すこと。
どこからの切り口で、どんな言葉で、どういう順序で話すか?
考えながら推敲していたら、1週間経ってしまった。
気付いたら、ほとんど全部書き直していた。
****
メールと口頭で何度か悩み相談をしていた時、指摘されたことがある。
「桂さんは、話し言葉より文章の方が気持ちが在る。
気持ちを伝えようと思うなら、手紙を書いてたどたどしく読み上げるくらいでいい」
電話で話しているとき、私の言葉は脳みそからあふれ出ていた。
どういうことがあったか。何が面白かったか。何で迷っているか。
でも自分がそういうとき何を感じているか、どんな気持ちなのか、
そもそもその話を通じて一体何を伝えたいのか、
相手にどんな気持ちになって欲しくて伝えているのか、
さっぱり分からないまま、空白を埋めるように話してしまった気がする。
****
頭で違いを認識すると、人は面白みを感じるけれど、
心で同じを感れば、親しみを覚えるのではないか。
例えばあえて「面白い」特別な経験を語るのではなく、
誰もがするような「親しみのわく」普通の体験を語る。
面白かったことではなく、気持ちが動いたことを話す。
そうして世界を構成する白黒を逆転させて、
影と見なしてる部分に何があるか分かれば、
肝心なことを話せるようになるのかもしれない。
朝、出社すると月曜から休みっぱなしだった39歳新人が、ボスの前に跪いていた。
「よかった、今日は出社か」と思うと同時に、私は首をかしげた。
・・・なにやってんの?
見るとボスは珍しく困り果てた顔で、新人は顔を赤らめ泣きそうな顔である。
許しを請う罪人のようにも見える。
「はよーございます☆どうかしたんですか?」
声をかけると新人はハッとしたように、ボスはホッとしたように振り返った。
****
やっと新人は、辞める決断をしてくれた。
いやー自分の下の人が辞めると聞いてこんなにホッとするのは初めて。
なんせ会社潰れて片親は死に片親は倒れ、本人も情緒・体調不安定。
異常な自己防衛本能と後ろ向きさ、卑屈さ。仕事ではなく自分へのプライド。
そんなヤツが、私よりも高給取り。←重要
2人体制でこれはツライ。
特に先月・今月と連ちゃんで休まれ、こっちも倒れそうだった。マジで。
人員補充は派遣で行うことになった。
今度は採用面接から入れてもらうことに。
私との相性が一番重要だし、一度採用面接はやってみたかったので嬉しい。
****
仕事中ボスに呼び出されて、ちょっと打ち合わせをした。
新人の辞めるタイミングや、採用の仕方、業務状況。
そんな中で、何故か結婚話に花が咲いた。
「相手が結婚相手に相応しいか、どこで見極めればいいと思いますか?」
先日父親にしたのと同じ問いを向けてみると、ボスは目を宙に泳がせた後、答えた。
「2人でずっと、仲良くいられることじゃないのかな」
「へっ!?」
功利&合理主義が服着て歩いてるようなボスの思わぬ発言に目を丸くすると、ボスは苦笑した。
「いちゃいちゃすることじゃないぞ?一緒にいて、仲良くできること」
「いや、分かってますけど・・・い、意外です。正直、何か条件をおっしゃるかと思った」
意外すぎて敬語がおかしくなる私に、ボスは笑って続けた。
「今の世の中、どんな条件も簡単に崩れるんだよ。
大きな企業だっていつ潰れるかわからないし、病気をするかもしれない。
結婚した翌日、そいつの父親が人を殺すかもしれない。
条件は過去の結果で、結婚は未来への話だろ?
たとえゼロからでも、たとえば清掃業だったりリサイクルショップだったり、
元手がかからない商売なんてたくさんあるんだ。
1日いくらで、マスを相手にすれば驚くほど儲かるんだぞ?
皆汚いとか言ってやりたがらないが、
俺に言わせりゃあっちのほうが、うちの会社員より全然割が合うしまともだよ。
綺麗なオフィスで一日中パソコンの前に座って安月給。
給料に見合う工夫の仕様もない。自分の考えた商売じゃないから」
「へー 重要なのはゼロから出発できるだけのガッツがあることですか?」
「いや・・・ガッツってのも難しいんだ。
普段全然頼りなくても、いざとなった時強いやつもいれば、
普段は偉そうにしていても、挫折にトンと弱いやつもいる。
要はそいつの本質だな。
性根がよくて、仲良く一緒にいられるやつがいいんじゃないかな」
情に厚い人格者が言ったなら、聞き流していたかもしれない。
でもうちのボスは、銀行あがりの営業責任者。
人間の価値を常に品定めする、ドライな功利主義の権化である。
****
仕事の後、新人さんと食事をした。
今後の採用と引継ぎについて話し合ううちに、
気づけば会社の辞め方について事細かに伺っていた。
賞与の査定がでるタイミング。有休の消化法。失業保険。退職願いと引継ぎの段取り。転職法。
流れでつい、自分も現在退職を考えていることまで話してしまう。
結婚を考えてる相手がいるので傍で生活したいが、
片道3万ほどかかるので仕事は続けられないと。
いつ、どのように切り出すべきか最近考えるようになったと。
すると彼女も、かつて1年ほど会社を辞めた後のんびりして、
結婚を考えたことがあったと話した。
今回も父親という不確定要素がなくなったので、
贅沢さえ言わなければ割合早く次の職が見つかるかもしれないと。
話していて思ったが、彼女の話も私の話も本当にありきたりの話だ。
看病のため一時的に会社を離れる。
結婚のため一時的に会社を離れる。
唯一無二の自分自身の人生で突然出くわすと対処法に困るものだが、
考えてみれば自分と同じ境遇の人はたくさんいる。
きっと、転職先の企業も分かってくれる。
「今回は色々と迷惑をかけて、本当に申し訳ありませんでした。
自分がこんなに弱いとは思わなかった」
そう言って頭を下げる新人さんに、私は苦笑を返した。
「正直このままずっと続けられていたら迷惑でしたが、
今回思い切ってくださってありがたかったです。
家族や環境の激変を前に、人間は意外ともろいものだと思いますし、
体を壊したり家族を犠牲にしてまで、仕事ってのは続けるもんじゃないです。
能力や性格がいくら今の仕事に向いていても、
死にそうな状況で必死に続けられたら私も対処に困ります。
一度ゆっくり休んで、お母様の傍にいてあげてください。
死ぬときの悔いが減りますよ。変な話ですが」
****
家に着くと、心の底からくたくたになっていた。
来週は広報の〆切りに加えて採用業務かよ〜と思うと、ちょっと気が重い。
でもPCを立ち上げればスクール仲間から花見の連絡が入っていて、
いつもどおり彼から電話もかかってくる。
立ち止まっても倒れても人生は続くし、それで何とかなっていく。
ゼロからの出発さえ恐れないなら、可能性は無限にある。
なんだかひとつ、やり遂げた感のある日だった。
「よかった、今日は出社か」と思うと同時に、私は首をかしげた。
・・・なにやってんの?
見るとボスは珍しく困り果てた顔で、新人は顔を赤らめ泣きそうな顔である。
許しを請う罪人のようにも見える。
「はよーございます☆どうかしたんですか?」
声をかけると新人はハッとしたように、ボスはホッとしたように振り返った。
****
やっと新人は、辞める決断をしてくれた。
いやー自分の下の人が辞めると聞いてこんなにホッとするのは初めて。
なんせ会社潰れて片親は死に片親は倒れ、本人も情緒・体調不安定。
異常な自己防衛本能と後ろ向きさ、卑屈さ。仕事ではなく自分へのプライド。
そんなヤツが、私よりも高給取り。←重要
2人体制でこれはツライ。
特に先月・今月と連ちゃんで休まれ、こっちも倒れそうだった。マジで。
人員補充は派遣で行うことになった。
今度は採用面接から入れてもらうことに。
私との相性が一番重要だし、一度採用面接はやってみたかったので嬉しい。
****
仕事中ボスに呼び出されて、ちょっと打ち合わせをした。
新人の辞めるタイミングや、採用の仕方、業務状況。
そんな中で、何故か結婚話に花が咲いた。
「相手が結婚相手に相応しいか、どこで見極めればいいと思いますか?」
先日父親にしたのと同じ問いを向けてみると、ボスは目を宙に泳がせた後、答えた。
「2人でずっと、仲良くいられることじゃないのかな」
「へっ!?」
功利&合理主義が服着て歩いてるようなボスの思わぬ発言に目を丸くすると、ボスは苦笑した。
「いちゃいちゃすることじゃないぞ?一緒にいて、仲良くできること」
「いや、分かってますけど・・・い、意外です。正直、何か条件をおっしゃるかと思った」
意外すぎて敬語がおかしくなる私に、ボスは笑って続けた。
「今の世の中、どんな条件も簡単に崩れるんだよ。
大きな企業だっていつ潰れるかわからないし、病気をするかもしれない。
結婚した翌日、そいつの父親が人を殺すかもしれない。
条件は過去の結果で、結婚は未来への話だろ?
たとえゼロからでも、たとえば清掃業だったりリサイクルショップだったり、
元手がかからない商売なんてたくさんあるんだ。
1日いくらで、マスを相手にすれば驚くほど儲かるんだぞ?
皆汚いとか言ってやりたがらないが、
俺に言わせりゃあっちのほうが、うちの会社員より全然割が合うしまともだよ。
綺麗なオフィスで一日中パソコンの前に座って安月給。
給料に見合う工夫の仕様もない。自分の考えた商売じゃないから」
「へー 重要なのはゼロから出発できるだけのガッツがあることですか?」
「いや・・・ガッツってのも難しいんだ。
普段全然頼りなくても、いざとなった時強いやつもいれば、
普段は偉そうにしていても、挫折にトンと弱いやつもいる。
要はそいつの本質だな。
性根がよくて、仲良く一緒にいられるやつがいいんじゃないかな」
情に厚い人格者が言ったなら、聞き流していたかもしれない。
でもうちのボスは、銀行あがりの営業責任者。
人間の価値を常に品定めする、ドライな功利主義の権化である。
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仕事の後、新人さんと食事をした。
今後の採用と引継ぎについて話し合ううちに、
気づけば会社の辞め方について事細かに伺っていた。
賞与の査定がでるタイミング。有休の消化法。失業保険。退職願いと引継ぎの段取り。転職法。
流れでつい、自分も現在退職を考えていることまで話してしまう。
結婚を考えてる相手がいるので傍で生活したいが、
片道3万ほどかかるので仕事は続けられないと。
いつ、どのように切り出すべきか最近考えるようになったと。
すると彼女も、かつて1年ほど会社を辞めた後のんびりして、
結婚を考えたことがあったと話した。
今回も父親という不確定要素がなくなったので、
贅沢さえ言わなければ割合早く次の職が見つかるかもしれないと。
話していて思ったが、彼女の話も私の話も本当にありきたりの話だ。
看病のため一時的に会社を離れる。
結婚のため一時的に会社を離れる。
唯一無二の自分自身の人生で突然出くわすと対処法に困るものだが、
考えてみれば自分と同じ境遇の人はたくさんいる。
きっと、転職先の企業も分かってくれる。
「今回は色々と迷惑をかけて、本当に申し訳ありませんでした。
自分がこんなに弱いとは思わなかった」
そう言って頭を下げる新人さんに、私は苦笑を返した。
「正直このままずっと続けられていたら迷惑でしたが、
今回思い切ってくださってありがたかったです。
家族や環境の激変を前に、人間は意外ともろいものだと思いますし、
体を壊したり家族を犠牲にしてまで、仕事ってのは続けるもんじゃないです。
能力や性格がいくら今の仕事に向いていても、
死にそうな状況で必死に続けられたら私も対処に困ります。
一度ゆっくり休んで、お母様の傍にいてあげてください。
死ぬときの悔いが減りますよ。変な話ですが」
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家に着くと、心の底からくたくたになっていた。
来週は広報の〆切りに加えて採用業務かよ〜と思うと、ちょっと気が重い。
でもPCを立ち上げればスクール仲間から花見の連絡が入っていて、
いつもどおり彼から電話もかかってくる。
立ち止まっても倒れても人生は続くし、それで何とかなっていく。
ゼロからの出発さえ恐れないなら、可能性は無限にある。
なんだかひとつ、やり遂げた感のある日だった。
