2006・07
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2006/07/20 (Thu) 世界の中心で愛を叫ぶ。
よくあることなのだが、どうしても終わらなさそうなので、
仕方なく!不承不承!お持ち帰りしてまでがんばった仕事が、
完成間近になって完全な無駄足になった。

・・・法令改正のため必至こいて契約書を直していたら、
社内方針の変更で、契約システム自体なくなりやがった。

いい加減慣れたシチュエーションでも、やっぱしムカつく。

他の施設の契約書や総会資料作成に時間を割けばよかった。
しかも何故こんなジャスト終了間際のタイミング。
もうちょっと前か先なら諦めもついたのに。

・・・と、やけっぱちの気分で立ち寄った本屋。
とにかく、バカバカしい本を読みたかった。
普段だったら絶対読まないような、自分とは相容れない異世界の本を、
帰りの満員電車では読みふけって現実を忘れたい。

で、いまさら買った。「世界の中心で愛をさけぶ」(文庫本版)。

世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫 世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫
片山 恭一 (2006/07/06)
小学館

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注意)以下、ネタバレを含みます。


大ヒットしたので気にはなっていたのだが、
「一人称が主人公(男)で、ヒロインが白血病で死ぬ」
 というベタベタなストーリーを聞いて伸ばしかけた手を引っ込めた。

冷たくなりゆくヒロインをかき抱いて、主人公(男)が天に向かって咆哮するのだろうか?
必死になって病名を隠す主人公(男)に、ヒロインは初めは不安にすがって泣き、最後には全てを受け入れた母のような目で主人公を慰めるのだろうか?

・・・と、ワクワクしながら読み始め、予想を裏切らぬ展開に、
「やっぱり・・・・」
 とか思わずつぶやいちゃったりもしたのだが。

意外や意外、結構面白かった。

****

話全体に膨らみを持たせてるのは、やはり祖父の存在だろう。
結婚して幸せな家庭を築きつつも、初恋の女性が忘れられずに、
孫を酒で懐柔し、巻き込んで墓まで暴いちゃうお爺ちゃん。

この小説で一番印象に残った。
老人1人暮らしで缶詰ばっか食ってるくせに、悲壮感が全くないのがいい。
「純愛ね・・・」とか誰か言ってたようだが、ち が う だ ろ。

物語も、てっきり主人公が咆哮した後、抜け殻になり、1人で決着をつける(自己完結する)ところで終わるものかと思っていたが、この爺さんが奮闘してくれたおかげで説得力のある終わり方になった。

つーか青臭くもベタな2人はいいから、この爺さんの話が読みたい。


物語り全体に流れるトーンは、
「人は1人では生きていけない」
「愛がなければ、生きている意味がない」。
その前提から主人公達の感情や行動が生まれる。物語が流れる。

男の人はロマンチストだなーと思うと同時に、
ほんっと私の考え方とは違うなーと感じた。


先週友達が泊まりに来た時、
「桂って本当、自分大好きだよね」
 という友達の言葉に、
「うん。だって私は世界の半分だから。
 自分と世界の合さったところに、私にとっての世界、人生はある。
 私は生きるの好きだから、自分のことが世界と同じくらい好きだよ」
 と即座に答えた。何も考えず、あっさりと。

先日別の集まりで酔っ払った折、日本が落ちぶれたら困るか、という話で、
「別に困りませんよ。
 だって、この国なんて私にとってはステータスの1つですよね。
 私があって、世界がある。その関係は日々変化していく。
 条件の一つが多少変わったとしても、人生に大した影響はないですよ」
 と言い放った。

なんていうか…寝不足だったり酔っ払った時に、何も考えず言うあたり、
「そういうふうに、できている」としかいいようがなく。

こーいう考え方がこの国で一般的にどう思われるのか、とか考えるにつけて、
「早くアメリカ行きたいなー!」と希わざる得ないのだが。

ただ、この話の爺さんは同じ人種な気がするんだよな。

世界を自分と同じくらい愛してる人。
誰になんと思われようと、好きなように生きて、死にたい人。

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