2006・12
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2006/12/31 (Sun) 2006年を振り返って。
幼なじみから誕生日プレゼントに、「天使の卵」ペンダントをもらった。

店頭にはなかったので、わざわざ取り寄せてくれたという。
何度も買おうか迷った可愛らしいトップス、銀色の卵ケース。
買うのを迷っただけに、安いものではないと知っている。
はっきり言って、めちゃくちゃ嬉しかった。

天使の卵は「誕生の喜び」「生きることの感動と賞賛」をテーマに創られた、
アクセサリー・シリーズだという。

今年一年を、総括するような贈り物だと思った。

*****

最近よく、先日読んだ『脳はなにかと言い訳する』の一説について考える。

「人は将来を真剣に考えて、よりよく生きようとするから不安になる。
 何も知らず不安のない子供の天真爛漫な明るさと、
 様々な不安を抱えながらも微笑む大人の明るさは、
 同じ明るさでも質が決定的に違う。
 前者は単純に明るいだけだが、後者は前向きという」

この四ヶ月間、本当にいろいろなことがあった。
思いがけない問題が発生したり、夢と現実の差に立ち止まらざるえなかったり。

問題は今もてんこ盛りだし、決して明るい状況ではない。
でも次第に、何とかこの状況を楽しめるようになってきたと感じる。

個人的な悩みを人にうち明けたり相談したり、甘えたり頼ったり。

学生時代、私には逆立ちしても出来なかったことが、
おかげで少しずつ出来るようになってきた。
百戦錬磨の理性という鎧から、怖々幼い心が世界を覗いている感じ。

今更この子供を解放してしまったらどうなるか不安はあるけど、
それによって広がる視野の方が今は楽しみだ。

これまで逃げ続けてきた家族や、夢見るだけで見据えていなかった将来の目標、
誰にも言えなかった最大のコンプレックスが、
この四ヶ月間ですべて具体的な形をとって突きつけられた。

頭を抱えたり落ち込んだり心揺れまくったりして、大変だった。

でも今は違う。
何というか・・・もいちど生まれ直した感じ。
理性が描いていた安全なシェルターから顔を出して、
綺麗なだけじゃない現実を、眉をひそめて直視しているような。

自分の無力さや愚かさに打ちのめされたり、人に助けられたり感謝したり、
そうやって現実とぶつかり続けるうちに、人は深みを増していくように思う。
話せば話すほど面白い人。皺や笑顔に奥行きがある人。

選んだ訳じゃないし、決して自ら進んでは選ばなかっただろうけど、
幸か不幸か人生を左右するような問題がこの一年後半勃発しつづけたから。

せっかくなら、よい方に振れてほしいと思う。
この一年が、後から思い出して「よりよい転機となる年」になりますように。

2006/12/30 (Sat) 恋バナ。
先日結婚した高校時代の友人「真紅」と、
今年就職した高校時代の友人「漆黒」と3人で呑んだ。

真紅と漆黒というのは源氏名である。

女子校時代、共通の友人との馬鹿話で、
「あの2人って本当、無駄に色気があるよね。どっちも高級娼婦って感じ。
 下着にたとえるなら、真紅が赤のひもパンで、漆黒が黒の総レースかな」
 と盛り上がった時から、勝手に心の中で呼ばせていただいている。
・・・本人達には、もちろん内緒だが。

声をかけてみて気づいたが、この3人で呑むのは初めて。
高校時代ワインバーと自宅の割烹屋でバイトしていた真紅と、
高校時代から日本酒の話題で小一時間盛り上がれる漆黒。
そして問答無用の酒好きである私。

なんか、姫コンとか女の子飲みっつーより、
女王酒盛りとか女呑みってテンションになりそうだなー
と飲む前から予感はあった。

****

久しぶりに、恋バナで盛り上がった。

いわく、結婚が決まってからお互い異性関係の身辺整理が大変だっただの、
仕事ではエスだけど恋愛ではエムでそのギャップで頑張ってるだの、
整理したはいいけど物足りない遊びたくてしょーがないだの。

奥様奥様奥様〜。

いわく、年下の同期を撫でたり抱きしめたりからかうのが最近のマイブームだの、
相手に押し倒させれば満足して後々面倒だから事には至らないことがほとんどだの、
気分をすっきりさせたいだけなら出会ったその日の方が後腐れなくて楽だの。

女王様だ女王様だ女王様だ〜。

つーか、ここ、外のお店ですから!
ひたすら盛り上がる会話の中で、次から次へと空になる焼酎、
二人から立ち上る無駄な色気、救いようのないエピソードの数々。

お、おもしれー!

心理学者のリーによると恋愛には6タイプあるというが、
こいつら絶対ルダス(遊びの愛)&プラグマ(実利的な愛)だよー。

ルダスはアガペ(献身的な愛)と、
プラグマはエロス(美への愛)の対極らしいけど超納得。
(ちなみにもう一組はストーゲイ(友愛)とマニア(熱狂的な愛))

真紅は同じような恋愛観の人と100%プラグマで結婚したし、
漆黒の恋愛は頭脳優先・理性的で動物離れした感じがナイス。
後に漆黒が言っていたが、
「普通ならドン引きされるようなことが、
 当然のように受け入れられて話が膨らむから心地よい」

嫉妬や悲嘆に暮れたり、一挙一足に反応する女の子から見たら、
きっと大気圏外の大爆笑。

別に誰かの為に恋愛してるわけじゃないし、
正解や間違いがあるわけでもないんだから、
他人に迷惑かけず自分が幸せになれるなら自由にやればいいんだよなーと再認識した。

ただし、漆黒から言われた痛い一言。

「私の恋愛は遊びだから、結果は求めないの。
 だって結果を出しちゃったら、関係が確定しちゃうじゃない?
 それだと相手や周りが傷つくこともあるでしょう?
 未遂で済めば、相手にとっては個人的なほろ苦い思い出で終わるしぃ」

「一番おいしいところをなぜ食べない?」だの、
「ご褒美もらえなくてもやる気になるモチベーションがわからん」だの、
「弄びそのものが目的だなんてドエスにも程がある」だの、
漆黒を責めまくっていた2人、思わず胸に手を当てて沈黙。

やがて真紅が、
「そういえば一度奥さんに家へ乗り込まれたことがあるんだよね。
 あのときは怖いわ恥ずかしいわで大変だった。
 相手の人生も多少変わったと思うし・・・相手の責任だと思うけど」
 とため息をついた。

ともあれ、普段できない会話で大盛り上がりして非常にすっきりした。
来年もよい年になりますように♪

2006/12/27 (Wed) 落語デビュウ。
仕事の後、スクール繋がりで生まれて初めて落語を聴いた。

いやー・・・ほんと、面白かった!

「生まれて初めて聴くんだからいい席に座りたい!」

とか反論不能のワガママ言って、元クラスメイトを2人巻き込んで、
舞台近くど真ん中の席を陣取らせていただいたのだが。

3時間あっという間。
集中力使いすぎて頭の後ろがちょっと熱くなった。

聞く前、私の中の落語イメージは圧倒的に「古典」で、
昔から伝わる面白い定型話を、上手い語り口で語るだけのものだったのだが。

とんでもないです。落語、奥が深いです。

3時間で5編聴いたのだが、掴みとして自身のバイト話を入れたり、
演劇も真っ青の擬音や擬声を絶妙なタイミングで入れたり、
オチやネタの下地に高尚な教養があったり、
最後のオチに、初めの何気ない解説が伏線になっていたり。

ネタ元がわからない時、隣の13歳年上の元クラスメイトに聞くと、
これまたわかりやすく解説してくれるんだ。
ニコニコと優しげな笑みを浮かべて。
この人すごい!と尊敬もひとしお。

本当「大人の遊び」だと思った。

聴いてわからなくて、勉強してまた聴きなおして味わう、
っていうことを繰り返すうちに、落語にはまっていきそうだ。

また5編全てを通じて、人間同士の絡みがネタのほとんどだった。

無知な男と教養あるご隠居とか、
上品で抜けている武士と下品で抜け目のない商人とか、
歌になるとジャイアン化する普段は優しい旦那とその使用人達とか、
若旦那が下人を、下人が旦那を丸め込もうと必死になる話しとか、
飲んだくれの魚売りとできた奥さんとか。

人の思い込みや勘違い、見栄っ張りにへりくだり、
相手を丸め込むために嘘をついたり情に訴えたり。

21世紀である平成の世も、推定18世紀ごろの江戸の世も、
人の営みってのはほとんど変わりがなくて。
人の世そのものの滑稽さを笑う落語の奥深さと暖かみが、何より印象的だった。

****

さて、落語の後は忘年会ですよ。

やたらクラスメイトが多い席をあえて避け(年明けに新年会も旅行もあるしね)他のクラスの受講者や元講師と主に話した。

印象的だったのは現役SEのお母さん。
大きな目とゆるいウェーブのいかにも「マダム」ってな外見で、
ぱっと見はお店でも経営してそうななりなのに、SE歴十数年。

何でSEっぽく見えないのかしら?と考えた末の結論が、
「表情が豊かだから」。

言語コミュニケーション能力が必ずしも高いわけじゃなさそうなんだけど、笑うときに目も笑う。人の話を聞いている時、目に感情が宿っている。一つ一つの表情にバリエーションがある。

・・・と、酔った勢いで思わず指摘したら引かれました。
観察しすぎですね。スイマセン。

元講師は相変わらず面白かった。
思うに元講師は私以上に左脳優先タイプなクセに、
置かれた環境か生まれ持っての好奇心の差か、
圧倒的な経験値で感情面の未熟さをカバーしている。

尊敬できる両親や自分の家族がいるのも、大きいかもしれない。

くっそー・・・私もマトモな家族や環境に恵まれて、
幸せな中高時代を送れていればなあ。

もうちょっとバランスの取れた人間に成長していただろうに。
・・・まあ、あらゆる経験を子供同然の無邪気さで享受できるから、
生きてて楽しいし、敵も少なく済んでるけどさ。

その元講師に「君ら右脳と左脳って感じだよね」と称された、
いわば私の対極(右脳)にいるクラスメイトいわく、
「桂さんはクラスで一番肉体が若くて、頭脳が老成している」
 らしい。

・・・精神年齢はどうなんだろう??
肉体寄りの精神は赤ん坊、頭脳寄りの精神は年寄りなんだろうか。
ば、バランス悪。。。

****

終電近くの電車で帰ったのだが、目が冴えて眠れなくて困った。

頭をフルで使ったときの爽快感。
好奇心と成長欲が満たされた時の満足感。

忘年会だらけで、体は寝不足の内臓ドロドロだったりするけれど、頭と心は大満足。
面白い人たちに出会えるってことは素晴らしい。

2006/12/26 (Tue) 約束の日。
いろいろあって怖さ半分、楽しみ半分の26日だったわけですが。
いやー・・・長く生きていると、いろんなことがあるね。

他人の人生が関わるので、詳細は書けないけれど、
就職以来テーマだった「優しさ」について考えさせられた。

ここでの優しさとは大辞林の【優しい】の項目2、
「2 他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである」

私の「優しさ」の源泉は、他人に対する想像力と関心だ。

相手に関心を持って、性格や望みや能力を思い遣って、
相手にとってよりよい人生が送れるよう、
自分のできる範囲内で働きかけること。

でも、そうじゃない優しさもある。

たとえば親の子に対する優しさ。
時に子が望まない幸せや高望みと思える目標を、
自分の人生を犠牲にしてまで強烈に働きかける。
相手の苦しみを自分の痛みとして感じる。
そしてそれが、正しかったりする。

今日私が示された優しさも、私の知らない優しさだった。

相手の気持ちや立場を理屈でなく感じ取りつつ、
相手を傷つけないよう注意深く、自分の気持ちや立場を伝える。
自らを危険に晒しながらも、相手に働きかける。
あえて情に流されてみる。白黒つけず、相手を受け止める。

よくもまあ、そんな疲れそうな優しさを示せるものだと思う。
人生経験の差か、対人能力の差か、単に私が単純すぎるのか。

おかげで私のブレは止まった。
問題自体は変わらないけれど、私自身の心持ちが変わった。

会話の中で一度だけ謝られた。
私が一番必要としているであろうことを、きちんとできなくてごめん。
せめて今、楽しんでもらえないと自分が恥かしい。

苦くない苦笑ってのを初めて浮かべた。
そーいう風に思ってもらえるだけで十分だってば。
本当に優しい人だな、まったく。

思い返せばこの1年、様々な出会いに満ちた年だった。
出会いという偶然に、感謝をこめて乾杯。

2006/12/23 (Sat) おなら話。
くだらないなあ、と思った。

・・・いや、部署飲みの帰り道に先輩と話した感想なのだが。

人事制度の不満とか、上司の悪口だとか、気に入らない社員の噂話だとか。

言ってることは、分かる。
自分の力じゃ何ともならない不満がいっぱいある。
不満も最もだし、悪口や噂話を聞いてるときは面白い。

でも、家に帰りついたころには、なんとなく不愉快で。
今更ながらに、何も得るものがない会話だったと思う。

結局、自分が矢面に立つわけでもなく。
人を喜ばせるわけでも、場を盛り上げるわけでもなく。
心に響く言葉を一言も発せず、気持ちよさをさえも味わえず。

ご飯は美味しかったし、久々に同期に会えて嬉しかった。
お店もお酒も申し分なかった。

楽しい話もあった。
でも大半は、お客様とのエピソードや、同僚の噂、上司の悪口。
聞いているときは面白い。でも、それだけの話。

そういう話は、確かに勉強にはなる。
ああ、あの人こういう風に評価されてるんだ、だとか。
現場では、そんな出来事があるんだ、だとか。

ただ、それらの会話はあまりにも自分の興味とかけ離れていて。
不満なんて、結局は不幸だけを再認する作業だから。
悪口なんて、己の醜さを同じだけさらけ出す言葉だから。

鳴った瞬間は吹き出すけれど、後から臭いに顔を顰めるおならのように、久々に、無意味な会話をしたなあと感じた。

同僚が上司と不倫しようが、別の上司の勤務態度がいい加減だろうが、
それはその人の人生。その人の問題。
もっと上手くやれよ、とか、かえって仕事がつまんなくなんない?
とかは思うけど、あえて人前で話したい話じゃない。

上手く言えないけどけど、他人の人生を嗤う行為は、
最終的に自分の人生を貶める行為だと思うから。
自分の人生はそんなに清く正しいの?
清く正しく一般的な人生ってそんなに偉いの?っていう。

まあ確かに、上司の自由恋愛や責任放棄は大問題だけどさ。

でも結局そう言う行為って他人がどうこう言わなくても、
自分の人生に跳ね返ってくるものだから、
実害なければほっときゃいいと思うんだよね。
あえてコメントして、自分の品性を落す必要もないというか。

飲み会自体は楽しかったし、同期は基本的に好きなのだが、
たまに、あまりにも生きるスタンスが違うと感じる。そんな話。

2006/12/22 (Fri) 音楽の味がわかった。
ビールの味がわかって早3年。

遂に今日、音楽の味がわかった。

****

きっかけは、就業後に訪れた大学時代の友人の旦那様のジャズライブ。
お店のど真ん中に楽器を備えつけ、観客に囲まれて曲を弾いたのだが。

前半は普通に綺麗で洗練されていたのだが、後半までの休憩時間、奥様である友人席に訪れたピアニストの旦那様に「暴走するから、聞いてて」と宣言された後。

まるで月夜の階段で踊る、タップダンスのような音楽。

弾むような音色には、人生を楽しもう、喜ぼうというメッセージが溢れている。

リズムに合わせて思わず手拍子。
笑顔がこぼれる。おかしくて仕方がない。

まるで最高に弾んだ会話のようなメロディ。

ピアノが仕掛ける。ドラムが乗る。ベースが盛り上げる。
意味はないのに、聞いていて気持ちいい。笑いが止まらなくなる会話。

音楽って本当に不思議。
記号化された意味じゃないのに空気を震わせて、人の心に届く。

ふと周りを見渡すと、皆うっとり微笑んで聞き惚れている。
店の中心におかれた楽器を囲んで、皆で円になってダンスを踊るような一体感。

ジャズとは、その瞬間に一番影響されやすい音楽だという。
楽譜は一枚きりで、その旋律を交互に遊び続ける。
まるで川遊びにふける少年達のように、楽しげに奏でられる旋律。

3時間に及ぶ音楽の後で、奥様である友人に、
「生まれて初めて、音楽で楽しくなるって意味が分かったよ」
 と興奮気味に告げたら、めちゃくちゃ喜ばれた。

年を取るごとに、これまで受け入れられなかった楽しみが増えていく。
そう思うと本当に、年を取るって悪くないなあと思う。

2006/12/21 (Thu) 最高に可愛い女の子。
仕事の後、新設施設で関わった元部下の誘いで、
女5人+元部下の子供2人というガールズ忘年会に参加した。

指定された駅に着くと、車が2台待っている。
「どんなお店かな?やっぱりオシャレなお店かな?」
 とワクワクしながら着いた先は、カラオケの隣の駐車場。

一瞬「えっ、カラオケ?」と目を見張る私に、彼女は上目遣いで言った。

「ごめんなさい、子供が遊べて、皆で楽しめる場所、
 って考えると持込可なカラオケしか思い浮かばなくて。

 でも、隣のステーキ屋さんでお肉も予約しましたから!
 それに桂さんは歌わなくていいですからね!
 桂さんの為に、美味しい赤ワインも買ってきました!」

そして運転席から差し出したのは、
見るからに美味しそうな赤ワインのフルボトル。
わざわざお店で私の好みを聞いて、買って来てくれたという。

この子、ほんっとうに可愛いなあ、とあらためて感じた。

*****

忘年会は、最高に楽しかった。

まあ成人5人のうち3人が車で来ていて、1人は下戸な状況で、
ラッピングをはがしてみたら瓶の栓がコルクだったので、

仕方なくしらふの同僚・元部下・子供達の前で、
フルボトルワインの一気飲みを披露するハメになったりしたが。

(ホストの気持ちがよく分かりました。バッカスの神様ありがとう)

隣でオーダーしたステーキを、銀紙の上で切り分けて。
紙コップに紙皿。スナック菓子におもちゃ。はしゃぐ子供。

まるでピクニックのような忘年会。

しかも元部下、
「桂さんにはカラオケを振らないであげて」
 と、芯からカラオケ嫌いの私の気持ちを代弁してくれて・・・。

歌わなくていいカラオケ。美味しいワイン。可愛い女の子。

先日もサシ呑みした超・美人の同僚や、
性格も可愛きゃ見た目も超可愛い元部下の、
透き通るような歌声を聴きながら、ふんぞり返って赤ワインを傾ける。

まんま王様気分。まるで極上のハーレムですよ。(←一番年下)

大人や上司のプライドを賭けて、ワイン一本分の酔いをコントロールしなきゃならないプレッシャーもなんのその、始終リラックスして臨めた。
ワイン一本あけた後は、ウィスキーのロックを頼んじゃうくらいに。

次の日も、またその次の日も呑みの予定が入っていたけれど、
今この瞬間を酒で祝えてよかった!と思った。

・・・いやまあ、家に帰ってコンタクトはずしたらコート着たまま寝ちゃったけどさ。

たった5ヶ月間だったけど、本当にあの施設で働けてよかったと今更思う。
最高に可愛い女の子に、乾杯。

2006/12/19 (Tue) 部下の扱い。
今週末、クリスマスをまたいで飲みが7日中6日。

おいおい、そこはまたがなくていーよ、と突っ込み半分、
真ん中1日だけでも休肝日がとれてホッとしている自分がいたり。

多分・・・3連ちゃんの飲み会で黒ずんだ肝臓を癒して終わるんだろうなぁ。
学生時代、2連ちゃんは何度かあったけど、3連ちゃんコンボってどんな感じなんだろう…。

****

今お仕事で派遣さん教育がマイブーム。

先日、人事部長VS派遣業者 のバトル席に同席し、
人事の威を借る狐で派遣会社に圧力をかけ。

ついに昨日派遣会社から派遣さんへ連絡が来て、
本日派遣さんのマナー研修が実現した。

いやー 長かったなあ、この道のり。

お客様に「声が聞こえないんですけど」と連発する派遣さんに青ざめ、
相手の質問に答えられず、施設現場を頼るも転送が上手く行かず、
呆れたお客様に電話を切られて浮かべた照れ笑いに怒り心頭し。

されど悪気があるわけでも悪い子でもなし、
単に社会常識と想像力が著しく欠けているだけで、
野心も怠け心も悪知恵もなく、従順に正確に忍耐強く働ける、
ある意味ではとても重宝される人であり。

派遣業者に私から言っても、
「私どもは注意はしますが、研修は本人の意思ですから」
 と馬鹿にされているとしか思えない答えが返ってきたりして。

人事や友達に相談したり、励ましたり注意したり。

やっと、派遣会社を動かすに至った。

さて、しかし問題が1つ。
派遣会社ってば、こっち側の評価をダイレクトに伝えたようなのだ。

引きつる派遣さん。
まあ、そりゃそうだろう。

個人的には私も派遣さんのことが割と好きなので、
普段私達はとても仲良くやっている。

軽口を叩いたり、雑談したり、冗談を言い合ったり。
休みの日も誘われて一緒にコンサートに行ったり、学園祭に行ったり。

こりゃまあ、裏切られたーって思っても仕方ないよなあ。
どうしたものか。

・・・と、実は結構困惑していたのだが。
救ってくれたのは、意外にもお酒だった。

酒を呑むと、私は世界が薔薇色に見える。
人類愛に満ち溢れる。幸せ者になる。

そんな時に、派遣さんから文句を言われた。
よくぞ今、言ってくれたって感じ。
今なら照れなく言える・・・本心の、一番いい一面を。

「申し訳ないけど、実際お客様や現場からクレームが上がってるから、
 私にはどうしようもないのよ。
 いつも注意しているし、この前現場からのメール転送したでしょう?

 普段の仕事を頑張ってるのは知ってるし、よくやってると思うけど、
 電話対応の失敗は売上に直結するから、悪く評価されちゃうの。
 私がいくら評価しても、実際クレームが上がれば庇えないのよ。

 でも私はあなたと働きたいの。
 だから、マナー研修で電話対応をマスターしてきて。
 ちゃんと対応して見返して、また一緒に遊びに行こう」

言ってる言葉は100%本心だった。
もちろん、それだけじゃない。
でも本心の一部であることには、変わりなかった。

それは、派遣さんに伝わったようだ。

****

クリスマス後の飲み会3連ちゃんは、どう考えてもハード。

なんせ相手は、いっつも終電のがすスクールの皆様である。
しかも男性率高!
なんで男呑みって、いつもあんなに捨て鉢なのか・・・。

駄目元で、ボスに遅出&早退願いメールを出してみた。
すると、メールの返事は一言だった。

「いいよ」

ぼ、ボスゥゥゥゥ!!!。・゚・(ノД`)・゚・。

この瞬間、ボスが神々しいまでの聖人に思えた。

仕事のやり方や、自分の利害が絡むと厳しい人だけど。
このボスのおかげで昨年私はイスタンブールを旅し、
今年はアメリカへ9日間も行けた。

****

叱ったり励ましたり、許可したり却下したり、
評価したり報いたり、可愛がったり冷遇したり。

小手先の技術は色々あるけど、結局は愛だよなあと思う。

相手を自分の一部のように扱うこと。
相手をよく見て、最大限の力を発揮させるため働きかけること。
相手の意思を汲み取って、できる範囲で尊重すること。

上下関係や上司部下って一見冷たいし、実際シビアな一面はあるけど、
親子や師弟のような関係が奥底にあれば、結構楽しい人間関係だと思う。

2006/12/18 (Mon) 去る人、残る人。
会社の忘年会で、前の施設立ち上げでもお世話になった同期と久々に会った。

先日結婚した彼女は、相変わらず超・可愛らしくて、とても人妻には見えない。
大きな目につややかな黒髪、すらりとした体型と人形のよう。

そういえば最終面接でも同席したのだが、面接官である社長達よりも、
彼女のまばゆいばかりの美しさ・聡明さの方が印象的だった。
面接から帰るなり興奮気味にそんな話を持ち出した私に、
友人達がドン引きしたことを、今も忘れない。

・・・まあそれはともかく。

久々に会った彼女は、珍しく顔色が優れなった。
どうやら何か悩んでいるらしい。
「・・・ま、今は悩みのさなかだから、その内ね」
 と苦笑する彼女に、
「転職でも考えてるの?」
 と何の確信もなく問うてみたら、これがドンピシャ。

会社主催の忘年会のさなか、コソコソと転職話で盛り上がる女2人。
ビンゴの商品をゲットするなり宴の席を切り上げて、
2人で都心のバーに行き、サシで2時間ほど語った。

ああ、至福のひと時・・・。
飛び切り賢くて、神々しいまでに性格がよくて、めちゃくちゃ可愛い娘とサシで打ち明け話ができるなんて、私、女に生まれてよかった・・・。

じゃなくて。
彼女は具体的かつ真剣に悩んでいた。
今の会社も好きだけれど、希望する会社を選べる状態になったからこそ、頭を抱えて真剣に悩んでいる。

あー・・・すっげー気持ち分かる。

比べるのは、この道を進む自分と、道を別けた後の自分。
どちらも可能性だから悩む。ただでさえ比べられるものじゃないから。
変化への期待と不安。今の会社への未練。得るものと、失うもの。
答えがないからこそ悩む。自分で選べるからこそ、悩む。

まあ私も生涯この会社に勤める気はさらさらない上、
転職してから留学するか一時期真剣に悩んだので。
思いつく限りのアドバイスと、共感をした。
検討している会社について、できる限り調べる約束も。

私もこの3ヶ月に起こった三つの問題について話した。
まあ・・・さすがに、現在進行形の最後の問題については、
ちょっとまだ話せるまで消化しきれてなかったけど。

話していて思う。
やっぱり私、海外に行くしかないんだろうなあと。

それがMBAという方法でなかったとしても、
英語を学び、ビジネスを極めるという道は変わらない気がする。
人と関わりたい。交わりたい。変化したい。成長したい。
その思いだけは、生涯変わることがない気がするから。

この会社でずっと勤めるという選択肢は、私達にない。
ただ彼女には出産と言う目標があり、私には留学と言う目標がある。
だから時期や方法は違う。
でも、よりよい未来の為にリスクを取る覚悟は同じ気がする。

明日は仕事だというのに結局家に着いたのは翌日で、
気付けば週末、一週間で飲みが5回(ひょっとしたら6回?汗)
というあり得ないスケジュールになりそうなのだが。。。

悩み惑っているからこそ、分かり合える瞬間がある。
苦しいからこそ、人は前向きにも優しくもなれるんだなあと、
去り際の彼女の美しい笑顔を見ていて思った。

2006/12/16 (Sat) 普通の休日。
旅のラゴス 旅のラゴス
筒井 康隆 (1994/03)
新潮社

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以前読み途中で、酔っ払って電車に置き忘れた本を買いなおした。
ずっと読みたくて、本屋で見つけて嬉しかったはずなのに、
酔いつぶれて駆け込んだ終電の網棚の上に置き忘れてしまった本。

壮大な物語だった。
旅に生きる、1人の男の人生。

様々な人や世界と混ざり合い、すれ違い、時に翻弄されながらも、
まるで海を渡る船のように、男自身は淡々と物静かに生きる。
ひたむきに学問を愛し、誠意を持って人に対し、
多くを求めず真実を探求しながら、どこまでも己に正直に生きる。

理想的な人生だと思う。
自分の人生の主人であり続けた男。
等身大のまま、世界と対等に渡り合った男。

私もそういう風になりたい。
もっとも私は女な訳だが。

****

四ヶ月ぶりに美容院へ行った。

カットしてもらい縮毛矯正をかけて、冬から春へ備える。
現在独立を目指している美容師さんにいつも切ってもらうのだが・・・この人との会話が、相変わらず面白い。

魂のある人だと思う。
自分を客観視して、そこに面白味を見出せるタイプというか。
長期的な目標を立てたり、相手を批判せず意見を批判できる人だ。

オシャレでまだ遊び足りないドラ猫風でありながら、
自分の考えをしっかり持っているのが素晴らしい。

髪へのコダワリが半端ではなく、その腕前と職人気質の考え方を信頼して通うようになったのだが、最近ではこの人との会話は楽しみの一つである。

今回は美容師さんが珍妙な動物を3匹も飼っていて、
さらに妻子もちであることが判明して、すっごいビックリした。

ていうか子持ちに見えませんから!

サファリパークで高校時代の友達とバーベキューした話や、春に夜行バスで男だけの大阪食い倒れツアーを企画している話、将来ラスベガスで豪遊する夢の話で盛り上がった後だっただけに、相当ビックリした。

何でそう、所帯じみた生活臭がないんだこの人??
・・・どうやら子供への執着が薄いのが1つの原因らしい。

「子供ができて、親への感謝の念が一層増したね。
 よくこんな、でっかくなるまで育てたと思うもん。
 明日20歳になって職を持ってくれたらどれほどいいか。
 ツレと一緒に映画も行けないし、旅行も全然行ってない」

 あーそりゃツライだろうな、と気持ちは痛いほど分かるが、
 親としては失格発言だろう。それは。

「ペットと和んだり、ゲームに熱中するのがストレス解消なんだよね。
 子供持ったのは勢いだったし、後悔はしてないけどさ〜」

「愛しいとか慈しみたいとかないんですか?」
 思わず問うと、美容師さんは苦笑した。
「健やかに育って早く大人になって欲しいと、切に願ってます」

 わ、私が何かの間違いで子供を産んじゃったら、
 同じことを思う気がします。

他、映画の話もしたが、ここで割れたのが1人で見るか2人で見るか。

私は基本、映画は1人で見たい人だ。
人がいると気が散るし、感想割れると最悪だ。
加えて人と会う時は、その人との時間を大切にしたいので、
わざわざ1人でできることを一緒にやろうとは思わない。

しかし美容師さんは、絶対映画を1人で見ることはないという。
見終わった後感想を言い合いたいし、一人だとかえって集中できない。
だからこそ、子供ができてからは映画館で映画を見れないらしい。

なんか・・・お互い両極端?
そーいう状況なら無理せず1人で見ればいいのに、と呆れる私と、
感性が会う奴と一緒に見たときのあの嬉しさを知らないのか、
と勝ち誇る美容師さん。

どっちもどっちかと思った。後から。

****

家に帰って、昨日に引き続きお気に入りの安ワイン「彩食健美」(てっきり生産中止になったものと思っていたので、近くのコンビニで発見して嬉しくて仕方ない)片手に夕食をとっていると、祖母から電話がかかってきた。

相続税について話を振ると「父親が元気になってきたら、また今度でいいわ」。

おいおい「今度」って父の脳溢血が再発するか祖母が倒れた時か!?
それじゃ遅いから今対策練ろうって時に!
と突っ込むと、「私にはもう何も分からない」「頑張ってるのにひどい」と子供みたいに甘えた声を出す。

ダ、誰カ、タスケテー!

・・・とは叫ばず、努めて冷静に祖母を説得した。
私も来年26歳になるし、そんな中これ以上待たされてはかなわない。
あんたらの死後相続問題は間違いなく私達に降りかかるが、
その時祖母や父に何ができる?苦しむのは私と弟だ。
いい加減、孫の人生に迷惑かけていると気付け、と。

一時間以上話してようやく、ひとまず祖母の土地だけでも税理士に書面で目録を出させるというところで決着した。

火曜日に、もうワンプッシュしないと。
明日まで覚えているかどうか怪しいところだが。
・・・疲れるなぁ・・・。

まあ幸いにして電話を切れば、それ以上祖母の話を聞かずには済む。

なんか相続の問題解決しなきゃ、と躍起になってたけど。。。
ある程度問題把握して方針立てたら、しばらく放っとこうかな。
祖母が弱って、父がある程度回復し、弟がもう少し成長した後の方が、
労力少なく解決できそうである。時間もったいないし。

自分の将来について、本当真剣に考えないと。
このまま年を取るなんて、認められない。
やっぱり来年から、英語も学び始めるかなぁ。

基本私は人と会ったり話したりするのは好きだし、
面白い物語と少量の酒さえあれば幸せになれる能天気な人間だが、
心の底ではラゴスのように生きたいと思ってしまう。

1人で、気の向くまま風の向くまま。
裸になって世界と向き合って、あらゆるものを受け入れる。
人生の舵は自分で取って、死に場所も自分で決める。

明日はフリマの後、上野でやってるエルミタージュ美術展でも行こうかな〜と思いながら、ワイン片手に先日録ったNANAを見た。

2006/12/15 (Fri) 脳と人間。
脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? 脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!?
池谷 裕二 (2006/09)
祥伝社

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パートさんに借りたこの本が、かなり面白い。
・・・いや、タイトルからしてアレなんですが。

高校時代、私は大学で人間科学部に入って人工知能を作ることが夢だった。
人間って何?動物と人間を分けるのは?人間の心って?思考って?
ってのが中学時代からのテーマだ。

人間と動物を分けるのは、やっぱり「理性」・・・つまり「記憶」だ。

人は言語によって現実世界を圧縮し脳に固定することで記憶する。
言語で固定された「過去」に基づいて「未来」を予測し、
「目的」をもって生きることができる。

でも人間には同時に「感情」・・・つまり「本能」があって。

生き続けたいという「自己保存本能」、子孫を残したいという「自己増殖本能」、
社会や時間で成り立つ「世界的理性」、他人を認める「人間的理性」、
そのせめぎあいで成り立っているのが人間の精神である。

大学時代、そんな結論に達した。
そういう観点で読むと、この本はかなり面白い。

基本的に私は、未熟な本能を成熟した理性で抑えている人間だと思う。

だから今みたいにワインを瓶一本(750ml)飲み干した後でも、
こうやってつまみを自炊して文章を打つことができる。
今みたいに普通なら悩みや葛藤で悶悶となりそうな状況でも、
自分を客観視して、揺れる心を楽しむことができる。

そんな人間でも、脳みその機能は人類というカテゴリーにあり。

アルコールで大脳新皮質の能力を低下させることができる。
・・・だから、私は酒を呑むのが好きだ。
果てしない思考を、アルコールで止めることができるから。

大抵の人間は、死期を悟った時「幸せな人生だった」と言う。
本能は後悔を嫌う。脳は何かと言い訳する。
すっごく分かる。本能はいつもそう言う。この選択でよかったと。

獲得し、固定化し、再生するという記憶システム。
記憶を固定化させる、海馬の役割。人間が人間であるという、その根幹。

前頭葉が破壊されて生まれる、悩まないからこその単純な明るさと、
悩んだ末に生まれる前向きな明るさの違い。
悩まない人たちの記憶力は明らかに低下するという。
悩みは、未来の自分のためにあるものだから。

もちろん脳だけが独立しているわけじゃない。
脳の影響を体が受ける以上に、体の影響を脳は受ける。
でも心臓が体の根幹であるのと同じくらい、脳は精神の根幹で。
脳を知ることで精神のシステムを、滑稽なほど論理的に説明できる。

自分自身が乗せられたこの体。脳と言うシステム。世界と言う環境。

そんな「牢獄」や「刑務所」の状況を、遠くから鳥瞰図として眺めてみたかったら。
こんな本も、いいかもしれない。

2006/12/11 (Mon) NANAと愛。
NANA -ナナ- スタンダード・エディション NANA -ナナ- スタンダード・エディション
中島美嘉 (2006/03/03)
東宝

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テレビでNANAがやっていたので、久々に見直した。

うーむ、やっぱりいい映画だこれは。

一言で言って、映画的な処理がめちゃめちゃ上手。

色彩の統一感あるポスターのような映像に、感情移入しやすい曲とセリフ、
なにより情報量多いのにシーンの切り替わりが上手いので、
流れるように物語に入り込める。

主人公2人のキャスティングも秀逸。
どっちも心の純粋さが前面に出ていて、非常に好感が持てる。

最近やたら「心」について考えるのだが、そういう観点で見ると、
この映画は日常的な「愛」を描いているように思う。

いやまあ、ナナとハチの友情や、ナナとレンの恋愛が普通かどうかは置いといて。

友愛や、家族愛、歌や夢への愛、そして恋愛。
テーマを掘り下げるためにどの愛も深く激しく描いているが、
その原型は日常的に普通の人が感じている愛に近いだろう。

****

こっからは自分語り。

1年間の介護を通じて、「愛とは、相手を自分の一部と見なすこと」らしいと知った。

だから失ったり別れたりすると、普通の人は「痛い」らしいと。
失恋して号泣したり、親を亡くして泣き叫んだり、夢破れて落涙したり。

自分の一部が切り取られりゃ、そりゃあ痛い。
想像はできる。想像は、できるのだが。

・・・そーいえば3年前、婦長から「これまでの人生で心が一度も動いたことのない」人間呼ばわりされたなー。

いやあの、人は好きになりますよ?
ていうかむしろ基本、博愛主義ですよ?
嫌いな人なんて、ほとんどいないし。
よほど妙な空間じゃないかぎり、誰とでも上手くやってけるほうだし。

でもじゃあ、人を愛したことあるかって聞かれるとかなり微妙。
だって人は人、私は私じゃん?人間の心を所有するなんて不可能だし。

それぞれが自分の人生を歩む限り、道は分かれるのが自然だ。
それが親であっても親友であっても恋人であっても。

好きな人は幸せになって欲しいと心から願っているし、
困難には同情しするし、できる限り力になりたいとは思うけれど、
幸せになれないのは本人の責任であって、私のせいじゃない。

私が幸せになれなかったとしても、それは私のせいでしかないように。

・・・という突き放した考えかたをする私はナナのように、
友達の為に相手に怒ったり、添い寝をしたり、おせっかいを焼くような感情回路はない。

ていうか相手への怒りって何?って感じだ。
だって変な性格や行動で一番被害を蒙ってるのは本人自身じゃん。

「この人、変な性格で損してるな。可愛そう」とか、
「この人が障害になりそうだから対策練っとこ」とかは思うが、
変な性格に怒ってどうするんだろう。
意味のない口論になるだけじゃないだろうか。

・・・なんか愛とか共感を理解するためには、
合理性とか個人主義とかがひょっとしてものすごく邪魔?

意味があるとかないとか、相手の都合やメリットとか、
将来性とかコストとか労力とか考えちゃだめなのかな。
・・・酒を相当呑まないと無理なんですけど・・・。

そーいえば2人のナナの行動って、酔った時の人間の行動に似てるなー。
感情的だったり、傷つきやすかったり、怒ったり泣いたり感動したり。

****

と、話がずれてしまったが、二度見てもやっぱりいい映画だった。
NANA2は役者が違うし撮影期間も短いみたいだけど・・・どうなんだろ?

2006/12/10 (Sun) 3ヶ月の大嵐。
先輩が戻られ、温泉旅行の交通手段と宿泊先を手配した今日、
小春日和だったので、フリマの後久しぶりに温泉に行ってきた。

電車で15分バスで15分の場所にある温泉。
それも源泉掛け流し露天風呂つきの。
(ジェットバスやサウナがやたら充実してるので、
 昨日までてっきりスーパー銭湯だと思っていたけど)

露天の寝浴に浸かりながら舞い散る落ち葉を仰ぎ見ていると、
とりとめのない思考が頭の中を駆け巡る。

この3ヶ月間、本当に濃かった。

アメリカの留学先を見学して、理想と現実のギャップを知り、
夢の実現のため計画の練り直しを迫られ。

そんな折父親が突然倒れ、社会復帰困難となり、
土地や財産管理の鉢が回ってきそうになり。

コンプレックスや自己イメージが一新される出来事があり、
しかも終わったと思ったら続いていたりして。

本当にこの後どうなるんだろう。

とりあえず私は財務諸表を学ぶため来年もスクールに通い、
正月には財産目録に目を通す予定で、皆で温泉にも行く。

我ながら、悲しいほど前向きな性分だと思う。

母が亡くなったとき私は泣かなかったけれど、
その後四年間、母の亡霊に苦しめられた。

優しい人間になりたいと思った。
豊かな人間になりたいと思った。

胸のうちを打ち明ける人に助言だけでなく共感を、
評価だけでなく愛を持って人に接せられるようになりたかった。

だから私は今の会社を選んだ。
介護やサービスを通じて、少しずつ人間らしくなれるように。

渦中にいる今、この3ヶ月間のうちに起こった出来事が、
自分の人生にどのような影響を与えるのか予想もつかない。

でも全てが、いずれ起こる出来事だったように思う。
理想と現実のギャップも、実家の財産も、自分自身の問題も、
もともと存在していたものだから。

何で一気に表面化したのか意味分かんないけど、
まあそういう時期だって受け入れるしかない。

四捨五入したら30歳になる、最初の年の終わり。
50年目に一度人生を清算するつもりなら、
ちょうど折り返し地点にあたる年。

願わくばこの3ヶ月間が、後から思い出してよい転機となりますように。

2006/12/08 (Fri) 心の強さ。
先日のアメリカ旅行でお世話になった先輩が、ご結婚のため一時帰国されたので、夜家に泊まってもらった。

先輩は非常に聞き上手で、いつも私は知らぬうちに、
それまで自覚していなかったようなことを話している。

例によって家族・結婚ととりとめのない話をしたのだが、
その時私が話したのが「心」の話。

気持ちつながりのスクール友人との付き合いで、心が震える。
震えることで、自分にも心があると気付ける、という話。

多分私は人より心を守ることに長けている。
心をシャットアウトして情に流されない判断をしたり、
理屈で気持ちを逃がして冷静さや公平さを保ったり、
体調を整えて悲惨な状況を乗り切ることができる。

高校時代の親友の評価は、「果てしなく前向きで、怖ろしく冷静」
反省しても後悔はせず、何を話していても論理的。
常に自分を客観的に捉えて、どんな人ともソツなく付き合える。
下らぬ愚痴は一切言わず、年に一回程度しか泣いたり激怒したりしない。

ある意味で、私は心が強いと思う。
自慢の理性の庇護とコントロールの下にあるので、
ちょっとやそっとじゃ傷つかない。
たまに傷ついても、すぐに理性が問題を処理してしまう。

だから私は感情を知らない。

心配で眠れなかったり、嫉妬で胸が苦しくなった、経験がない。
興奮して眠れなかったり、闘争心で胸が高鳴ることはあっても、
肉親の死よりも寝不足や空腹の方が辛かったりする。
ほとんど快と不快しかないんじゃないかと思う。

学生時代、私は自分にとってメリットがない感情は排除してきた。

人を無闇に嫌ったり、優越感や劣等感に振り回されたり、
解決しようがないことを延々悩んだり、
落ち込んだり淋しかったり後悔したりというような、
「自分にとって役立たない」気持ちをずっと軽蔑してきた。
そんな気持ちを抱かないよう細心の注意を払い続けてきた。

どうしてスクールだと気持ちが前面に出るのか分からない。
皆が酒好きで、気持ちつながりで、優しい年上の人が多いからかもしれない。

メールが届いた瞬間「うっひょう」と叫んでしまったり、
頭を抱えたり、手が震えたり、胸がときめいてしまったり。

たまに心が擦り切れてメールを開くのが怖くなったりする。
たまに心が舞い上がって世界が愛しくて仕方なくなったりする。

そんな時、私は思わず苦笑する。
本当に私って心未熟だ。強がろうが理屈で誤魔化そうが、手は震える。

思うに、心には強さの他に豊かさと言う指標があって、
私の心はかなり貧しいんじゃないかと思う。
繊細で感情豊かな傷つきやすい人の対極にいるというか。
感じなければ傷つかない。そういう強さ。

でもそれって、本当の強さじゃない。

結局は傷つくことから逃げいているだけ。
気持ちに振り回されるのが嫌だから、蓋をしているだけ。
世の中と渡り合う処世術を身につけても、心は子供のままだ。

本当に強い人は、気持ちが豊かな人だ。
相手の痛みがわかって、傷つくことを怖れずに行動できる人。
自分をさらけ出したり、痛みを受け入れることができる人。

スクールにはそういう「心が強い人」が何人かいる。
本当に心が強い人は、人間好きである。
相手の立場に立ってものを言える。
マイナスの感情を知っているから、相手が求めているものを見抜ける。

一言で言って、優しい。

学生時代から私は自分が頭でっかちだと知っていて、
心や体を鍛えたくて今の会社に入った。

会社で心揺さぶられることは何度かあって、
介護やサービスを通じて心についてずいぶん学んだけれど、
相変わらず私は臆病で、心をさらけ出すなんてできなかった。

でも準備はできていたのかもしれない。
人の死や、家族の愛や、絶望や感謝に触れるうちに。

スクールの関係は本当にドライかつフレキシブルで、
ずっと続く関係ではないと誰もが理解している。

人格に惹かれるわけでも、共通の趣味があるわけでもなし。
ただ楽しいことをするために、忙しい中時間を作って集まる。
完全な、気持ちつながり。

だからこそ心が震える。
友達でもない相手の、心を動かす必要があるから。
理性的に処理すればいい世界じゃないから。
自分の心を使わないと、相手の心は動かない。

そんな風に思って行動するのって、実は生まれて初めてで。
大変だし本当に心が擦り切れそうになるけれど、
こういうことを続けていけば、心が豊かになっていく気がする。

もちろん傷ついたり、落ち込んだりすることはあるんだろうけど。

2006/12/01 (Fri) 気持ちつながり。
4月から3ヵ月間通っていたスクールのクラスメイトとは、
今でもメーリングリストで繋がっていて、
未だに飲んだり遊んだりと会う機会があるわけですが。

このメーリングリストってのが、曲者だったりする。

普通コミュニケーションの基本は「相手」だ。
相手の性格とか理解力とか人間関係のクセとか考えながら、
言いたいことが伝わるように書く。

でもメーリングリストだと、事実上相手は不特定多数。
誰が読んでるのか、こっちからでは見えない。

しかも仕事と違って、気持ちが大事。

業務上でも一定のグループ宛にメールを出すことは多いのだが、
こ ん な に 疲 れ ま せ ん。

だって仕事メールは、要件が誤解なく伝わって、
相手が動きやすければそれでいいから。
事務的であれば事務的なほど、よいメールだったりする。

気持ち1割、要件が9割。

逆に友達宛のメールは、別に苦手じゃない。
だって友達って私の性格知ってるし、
メールはコミュニケーションの補完でしかない。
いつもの会話のノリで、そのまま書いてしまってOK。

気持ち9割、要件は1割。

問題はやっぱり50%の関係ですよ。
って思うとこの1年、同じところをぐるぐる回ってるなあ。
進歩してるんだか進歩してないんだか。。。

具体的には、例えばイベント。
主催者側なら、参加したくなるような仕掛けメールを書く。
誘われて都合が悪ければその理由を明記する。
幹事に感謝の意をこめて「楽しかったです〜」とメールを書く。

要件が伝わること・・・は前提として、気持ちを伝える。ただし加工して。
思ったことをそのまま伝えちゃだめ。
場を白けさせないよう、キャラとして嫌味がないよう、
相手と全員に対する思いやりを持って、過不足ない文章を打たねば。

つ、疲れる・・・。

何が疲れるって、空気を読んでそれに乗るだけじゃ飽き足らず、
空気を読んでそれをどう動かせばいいか考えて、
その動きを作り出すような気持ち言葉を書くのが疲れる。

コミュニケーションの基本は相手だ。

自分とは考え方も生き方も違う相手に、
要件が問題なく伝わるメールを書くのは、得意だ。
そーいうのは割り切ってしまえばいい。
相手をお客様だと思って、最大限の親切さで接すれば大丈夫だ。

でも考え方も生き方も違う相手の気持ちを、
思ったとおり動かすメールなんて、今まで書いたことないっす。。。

年下女性という立場を考えると、ユーモアや盛り上げよりも、
基本謙虚に、思いやりをもって、誠意が伝わればいいとは思うが、
なにせ素の性格が性格なもんで、すっごい大変なんですけど。。。

丁寧になりすぎると他人行儀だけど、謙虚に書かないと。
要件全て詰め込むと事務的だけど、エッセンスは伝えないと。

・・・なんでこんなに悩んでるかと言うと、現在幹事だから。

いやだって、どーしてもどーしても行きたかったんだもん。
1泊2日の温泉旅行。
身も心もとろけるほど、温泉に浸かり続けたい。

今のところ自分含めて7人ほど参加表明してくださってるが、
これが全員いけるのか?と思うとかなり不安だったりする。
みんな忙しいし。時節柄、急な予定も入るしなあ。

もう1人の年上男性幹事(お互い「人種ちげー」と思ってるような)との関係も微妙だ。

相手、ほとんど巻き込まれたようなものだし。
巻き込んだ以上は、仕事を8割がたやったげたいのだけど、
それだと相手のプライドを傷つけることになりかねない。

ど・・・どうしよう?
とりあえず率先して、メールは打っちゃっていいのかな?
旅館ってどうやって決めるのが筋なんだろう?
裏でメール出せばいいんかな?

ってこんな不安な態度を出したら場を白けさせちゃう。
コミュニュケーションの基本は相手。
盛り上げるのが無理でも、せめて白けさせないようにしないと。

・・・今更ながらに、自分の人間関係下手さに溜息が出るんですが。

学生時代ほとんど友達としかつるんでこなかったツケとして、
今苦労しとかないと将来さらに大きなツケになって回ってくる。
だから仕方がないと、わかってはいるんだけどさ。

しょーじき言って、かなり辛い。
心が擦り切れる感じがするんだよな。

Cafe clock

プロフィール

Author:katsura takako
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