2007・01
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2007/01/05 (Fri) パーティートーク。
スクール飲みで楽しくなかったのは初めてだった。

通学中、いつもまとめ役として活躍くださったクラスメイトが、
遠隔地に転勤になったため、新年会を兼ねて壮行会を開いた。
送られるクラスメイトは人望が厚く大半の人がお世話になっていたので、
クラスが終わってから半年以上たつのに10人以上が集まった。

スクール卒業以来半年以上、顔を合わせていない人もいる。
正月ごろから、かなり楽しみだった。

・・・だったのだが。

何故つまらなく感じてしまったのが、我ながら不思議だった。

聴きたいことを聴けず、聞きたくないことを聞いた。
話したいことを話せず、意味のないことをしゃべった。
そんな徒労感。

あまりに後味が悪かったので、翌日の昼休み気の合うパートさんに相談してみた。

一体何が悪かったのか、どうすればこんな事態を防げるのか。
新年会を、大真面目に大反省☆

原因は大きく、外因と内因がありそうだった。


外因は面子と席順だ。

今回は12人中4人はスクール以来滅多に顔を出さない人で、
12人中6人(うち女性3人)は常連でよく話す人たちだった。
あとの2人(私含む)は常連だが多弁ではない。
自分のことを話さず、合いの手が中心。

その12人が長テーブルを囲むようにして座ったのだが、
真ん中2人に多弁でない2人、左にご無沙汰組、右に常連と、
なんとなく分かれてしまったのだ。

これが、よくなかった。

騒がしい右と、大人しい左。
シモネタで大盛り上がりする右と、ドン引きする左。
そして冷静に2方向を見守る真ん中の2人。

思うに、12人と大人数なら6・6でテーブルを分けて、
バランスよく人を配置するか定期的に席替えすべきだったのだ。
それか四隅に話す人を配置して、真ん中にご無沙汰組みを配置するか。

12人まとまって話せば、ノリ主導のパーティトークにならざるえない。
ストーリーテリングはプレゼンテーション。コメントは突っ込み。
本心よりも、盛り上がることを言いましょう。

右半分はいつものハイテンションでシモネタ満載に盛り上がる。
でも左半分は久々の再会なので、ゆっくりとしか着いて来れない。
そして中央では私達が状況を覚めた目で見守っている。

いっそ右と左で分けてしまえばいいのだが、
右の人たちだって左の人たちとの会話を楽しみたい。
なにせ久々の再会なのだから。

結果、左はネタ振りと自分語りに徹して、
右はもっぱら聞き役・ネタ振られ役に徹するしかなくなった。
そして中央では相変わらず(以下略)

先日忘年会で某クラスメイトが、
「大勢の飲み会では席替えと男女交互座りが鉄則」
 と主張して、その時は、
「そりゃアンタのマイルールじゃないのか」
 と突っ込んでしまったが。

・・・・正しかったなあ。クラスメイト。さすが合コン慣れ。
この教訓は次回に生かそうと思った。


内因は私自身のコミュニケーション能力だ。

私は職場や友人の前では時に相手を辟易させるほど多弁だが、
大勢の前で話すのが、ものすごく苦手だ。

ふだん相手の性格に合わせて話題や話し方を決めているので、
大勢を前にすると一体何をどのように話せばいいのか、
わからなくなってしまうのである。

場を白けさせないように話さなくちゃ。
短くまとめないと。オチはどうしよう。イメージは崩れないかな。
早口に注意して大きな声でゆっくりと。表情にも気をつけて。

・・・とか思うと、話すのがめちゃくちゃ億劫になる。
だからひたすら聞いている。
たまに話題を振られると、逃げたくなる。ものすごく、緊張する。

今回みたいに話のテンポが速くなると、もうだめ。
まるでテレビみたいに、考えてるうちに話題が進んでいってしまう。
めんどくさくなって食に集中していると、話題を振られて動転する。

特に今回聞かれて困ったのが、
「桂さんのタイプってどういう人?」だ。

前も聞かれて困ったというのに!
あの時答えられなかったとしても、模範解答を考えればよかった!

文字通り、???の困り顔になった。
「その時によって違うからわからない」
 というのが本音だが、相手の求める答えがそれじゃないのは確か。

一体何をどう答えればいいんだ?
優しい人とか?フィーリングが合う人とか?
・・・って友達じゃあるまいし、人格はそこまで関係ないよな。
自分にとってメリットのある人?
って可愛くない上、計算して人を好きになれるとは限らないよな。

考えれば考えるほどわからなくなる。
でも目の前の女の子2人は何とか答えを引き出そうと、
「今まで付き合った人はどんな人だったの?」だの、
「こういう人とこういう人だったらどっちが好き?」だの、
目を覗き込んで聞いてくる。

ひー!タスケテー!
皆見てるー!このくらいの問、適当に流せよって顔に書いてあるよー!

・・・その場はなんとか助け舟と話題転換でお茶を濁したが、
本当にものすごく疲れる数分間だった。

例えば私、あの時あの問にどう答えればよかったんだろう?

模範解答を探る中で、私はパートさんに溜息をついた。
「だって、こういうタイプが好きだからこの人を好きになる、
 ってもんじゃないじゃないですか。

 要はタイミングとかその時の自分のコンディションでしょう。
 その時自分が必要なものを持ってる人を、好きになる。
 
 ビタミン剤みたいなもんですよ。
 ビタミンAがほしいかB1が欲しいかは、その時の体調による」

一緒に考えていたパートさんはぽんと手を打った。

「いいんじゃないですか?それ」
「へ?」
「『ビタミン剤みたいな人』。
 語感もカッコいいし、何となく言いたいことはわかる。
 でも、なにそれ?って感じで皆聞くだろうから話も膨らむ」

「な・・・なるほど〜!」
 私は感嘆の溜息をついた。
 先日の「指定席ですか?」以来の感動である。

感謝と感動を分かち合った後で、パートさんはポツリと言った。
「多分こういうのって本当に訓練なんでしょうね。
 失敗して、どういえばよかったか、こうやって相談したりして。

 だって1人じゃ思いつけないですもん。『指定席』にしても。
 訓練を積み重ねて、人から答え方を盗んだり試行錯誤を繰り返して、
 ウィットやパーティートークは身についていくんですよ」


思いのほか白けたり会話がつまらなかったりで、落ち込むこともあるけれど、コミュニケーションは場数を踏まなきゃどうしようもないから。
全員が楽しめるトークを目指して、そのうち再挑戦したいと思った。

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