2007・02
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2007/02/05 (Mon) 焼肉パーティ。
肉好きの姉御のために元クラスメイト8名で、
焼肉パーティと銘打って誕生日会を開いた。

・・・つもりだったのだが、なんと姉御がまさかの病欠。

ギリギリまで行く気だったのか姉御からの連絡は昼過ぎで、
年を気にする姉御に気づかって誕生日会と銘打たなかった上、
他のメンバーが既に日程を調整していた関係もあり、
姉御抜きの7名で焼肉パーティを開催した。

あーあ。残念。

だがしかし、焼肉パーティには久々に参加するクラスメイト(姐さん)と、姐さんにつられて参加した女性(元気印)がいたため、意外に盛り上がり収穫も大きかった。

ほとんどスクール卒業以来の対面となる姐さんは、
この半年間で仕事を辞め、現在独立目指してコーチングを勉強中という。

「?コーチング?なんですかそれは?」
 耳慣れぬ言葉に尋ねると、姐さんは穏やかな口調で説明してくれた。
一対一で話すことにより、相手のモチベーションや潜在能力を引き出してよりよい人生を送れるよう手助けする技術らしい。

ふむ・・・要はカウンセリングの未来バージョンだろうか。
過去を整理してトラウマを克服する、のではなく、
よりよい未来を形成するため現状を整理して対策を練る。

面白そうだなあ、と思っていた矢先、
「今被験者を募ってるんだよねー」
 とのことだったので、思わず立候補した。

こちとら両親に先立たれ路頭に迷う身。(父は存命だが)
今現状を整理せず、いつ整理すればいいのよ!てな話である。

お友達価格でやってくださるそうだが、姐さんは現在修行中の身で、
守秘義務(姐さん師匠除く)なそうなので同意書が必要とのこと。
メールで住所を送信し、後ほど同意書を送付してもらうことにした。

私のほか、被験者には元気印と弟君が立候補した。
元気印は恋愛と将来、弟君は転職と婚期で悩んでいるらしい。

うーむ。やっぱりみんな恋愛&家族&仕事で悩むんだなー。
人前で痛いところを見せるのが嫌いな私は1人きょとんとしていたが、
友達価格とはいえ金を払う以上、思う存分話す気マンマンである。
ちょうど「外圧」になってくれる人を求めていたところだし。

****

焼肉屋は企画者の黄色さんが呼び込みの兄ちゃんに拉致られて決めたらしいが、地下の和風なお店に掘りごたつ&半個室という意外なほど雰囲気のよいお店だった。

ていうか、酒が美味い。

以前某さくら水産で私を虜にした「マッコリ」があったのでオーダーすると、前飲んだ瓶入りではなく陶器製のボウルのような容器に入って出てきた。

これがえらい美味。

味は乳製品のようにマイルドなのに、舌にピリッと来るアルコール。
香りはかぐわしく、舌触りは滑らかかつ刺激的、ふくよかな味わい。

幻のナマ銀河高原ビールに次ぐ美味さ。
思わず茶碗に4・5杯おかわりしてしまった。

****

宴もたけなわになると黄色さんが、
姉御や先日異動した方に次々と電話をかけ始めた。

おいおい病に臥せっている人には迷惑だろー、
と苦笑しつつも、次々と電話に出るクラスメイト。
そして最後に皆で声を揃えて、
「誕生日おめでとー!姉御!」

・・・考えてみれば、焼肉パーティと銘打ってはいたものの、
姉御も自分の誕生日会と察してはいたはずである。
なのに風邪で来れなくなって、相当悔しい&申し訳なかっただろう。

こういう電話をかけられる人ってなかなかいない。
少しでも痛みが伴いそうな接触に対しては、
「迷惑かも」と事前回避してしまう私には不可能である。

うーん。
あいっかわらず黄色さんのコミュニケーション能力は素晴らしいな。

その後久々に強い酒を呑んだ姐さんが、貧血起こしてぶっ倒れたりもしたが、いつも通り飲み会は終電ギリギリの深夜まで盛り上がった。

・・・月曜なんだけどね、うん。

帰りは黄色さんが必殺の経費☆タクシーを、
貧血で倒れた姐さんのために出してくれたので、
同じ方面の元気印と私はすかさず便乗。

助手席に黄色さんが座り、後部座席で女3人盛り上がる。

元気印さんと姐さんを送り届けた後、
黄色さんは当然のように後部座席に移動した。

姐さん宅から黄色さん宅までへの長い道のり、私が、
「経費☆タクシーってどういう仕組みで成り立ってるんですか?
 万単位のタクシー料金なんて普通経費オチしなくありません?」
 と無邪気に尋ねたことから、黄色さんは花粉症の鼻声にも関わらず、
商社のコミュニケーションについて講義してくれた。

そもそも商社の営業マンだと接待飲みや接待ゴルフが日常茶飯事で、
取引先に勧められれば出先でホテル宿泊することも多いらしい。

会社からは接待のため月々十数万単位で経費が支給されるという。
黄色さんは奥さんに月々の給料を渡す傍ら、
給料用の口座でその経費を回転させているという。

十数万円の接待費は、数千万単位の取引を受注するために使われる。

接待で相手のために使う十数万の金を、
相手が自分との取引に使う数千万といかにつり合せるか。

その十数万を(賄賂のように)重いと感じさせてはなららない。
誘ったら奢られる以上に嬉しい、と相手に感じさせたらしめたもの。

懇意の取引先に行く時は、前もって出張の準備をしておく。
いつ「相手の金で飲み食いしてやろう」と思っている取引先から、
「泊まっていけよ」と言われてもいいように。

当然準備が無駄になることもあれば、
準備してない時に泊まるハメになることもある。
当然取引に直結しない無駄も多い。

でも無駄遣いがなくては、人間関係は成立しない。

だから誘われたら可能な限り応える。
どうしても応えられない時は、誘われないよう予め予防線を張る。

休日無給で接待ゴルフをすることもあるから、
こういう時に経費☆タクシーを使っても会社は目をつぶってくれる。

友達関係と錯覚させるのが商社営業のテクニック。

「そういえば姉御も営業ですが、スクールの人脈を積極的にビジネスチャンスへ繋げようとしますよねえ」
 スクール終了後、自社の製品をプレゼントにばら撒いた姉御をふと思い出して言うと、黄色さんは微笑んだ。
「そう。でも友達を仕事に巻き込む時は、気を遣うんだよ」

友達を人脈とする時、友情にヒビを入れずに、
よい関係を築くにはどうすればよいか。

「アイツと友達になって得した」
 と友情を仕事のダシにするのではなく、
「アイツとは仕事でもいい関係だ」
 と言われるようになるための気づかい。

仕事で経費☆食事をする時はあえて高飛車に出る。
どちらが奢るか、で友達と揉める時は、既に取引関係が出来ている。

要はwin-winの関係を築ければいい。
win-winの関係を築くには、相手の望みを叶えるのが一番だが、
自分は相手ではないので相手の望みを知るのは難しい。

でも友達なら相手の望みがわかる。どうすれば喜ぶかわかる。

だから仕事の人間関係では擬似的な友達関係を築き、
友達同士では擬似的な仕事関係をでっちあげる。

****

半ば予想していたことではあったが、家に着いたのは午前様だった。

・・・・月曜、なんだけどね。うん。

コーチング私は本当に受けることになるんだろうか?
黄色さん、相変わらず面白いなあ。
営業って本当、人間力勝負なんだな。

眠い頭に六時間の会話内容が錯綜する。
姉御は来れなかったけれど、思いのほか楽しい呑みだった。

Cafe clock

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Author:katsura takako
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