2007・03
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2007/03/06 (Tue) 幸せは自分で決まる。
仕事の後、以前施設立ち上げの時教育担当として関わったSさんの送別会に行った。

ミニーから声がかかったのでてっきりバンビも出席するものと思っていたのだが、今回は現施設メンバー+子供3人という取り合わせ。

Sさんを初めとする施設の営業事務はいわゆる現地採用なので、
きっと地元っぽいお店なんだろーなあと予想はしていたが、
行ってみると想像以上に庶民的な内装のお店でちょっと驚いた。

田舎のカキ氷とか置いてるお店か、民宿みたいな雰囲気。
襖のような引き戸で区切られた天井の低い畳敷きの個室には、
大き目のちゃぶ台みたいな丸テーブルが2つ並んでいる。

そこを元上司からSさんまで50・40・30・20代が囲って腰掛けて、
その周りを7・5・3歳の子供達が、所狭しと駆け回る。

うーん。異空間へようこそ☆って感じ。

中学生の娘さんを持つ上司がミニーの子供とじゃれ合うところとか、
今年パパになる同期が彼らを力瘤で持ち上げるところを、
なんともいえないもの珍しさをこめてずっと眺めていた。

ミニーともう1人の事務ママさんが、
子供の動きに連動していちいち反応するのが興味深い。
7歳以下の幼児って、制御不能な体の一部みたいだ。

きっとこの人たちの人生では家庭ってのが一番大きなウエイトを占めるんだろうなーと思うと、なんか別の生き物を見るような気さえする。

いやまあ、最近私もある意味家族に多大なる影響を受けてるけど、
最大の障害とか人生の汚点とか唯一の不幸とかそういうんじゃなくて、
支えとか生きがいとか愛の結晶といったプラスの意味で、
家庭が大きなウエイトを占めている。

アレルギー反応が出るくらいの勉強嫌いが、
学会で嬉々として議論する学者達と出会ったらこんな気分?

羨ましいとか妬ましいとかの感情は、あまりに違いすぎて沸かなくて、
ただ不思議なんだけど、幸せそうでいいなあ、って感じ。
そういう中に自分を誘ってもらえるこの不思議、というか。
橋のない幅広の河越しに、とても綺麗な景色を眺めるような。

・・・そういえば大学サークルでも、同期を見ていると同じ気持ちになったな。

きっと私の渇きや影をこの人たちが理解することはないんだろうけど、
健やかなるこの人たちの仲間に入れてもらえてありがたいっつーか。

こういう風にはなれない自分、というのを一方で自覚するけれど、
暖かくてちょっと動物っぽいこの空気が決して嫌ではない感じ。
これはこれで幸せだよね、ていう。

帰り道、かつて苦手だった先輩と話しながら帰った。
お互い会社に対して思うところは色々あるが、
それよりも先輩の将来の夢やプライベートの話が興味深かった。

郷里に帰って、友達や家族とレストランを開くという夢。
「リストランテって感じのさ。2店舗くらいチェーンも展開して」
 と話す顔は、本当に楽しそうだ。

本社で土日休みになって、ようやく新しい人たちと出会えるようになった、という話をすると「俺は働き始めてから新しい友達が1人もできないよ」と返って来て意外だった。

いや、シフト制勤務の先輩が友達できないのはわかる。
私も本社に来るまで、仕事以外では友達どころか知り合いさえできなかったから。

ただ、そういう状況のど真ん中にいて、その事実を認めて私に言う、
というのが意外だった。先輩は負けず嫌いに見えるから。

「わかります。私もシフト制の時はそうでしたよ。
 シフト制だとプライベートがすかすかになりますよね。
 用事があれば確かに休めるけど、直前の誘いに応じられない。

 定期的に休みが取れないから、新しい世界も開拓できない。
 そうなると友達って減る一方じゃないですか。
 ただでさえ、誘われにくくなるっていうのに。

 施設で働いてる頃は、すごく淋しかった。
 なんだか・・・自分が認められていない感じがしました。
 新しい空気や知識が入らないと、自分が腐っていく気がするんです。
 職場と家の往復で、仕事しかないのかよ、って自分に突っ込んだり。
 今はそんなことないですけど」

 頷きながら先輩も、意外そうに私を見ているのが分かった。
 考えてみれば、私は初めて先輩に本音を話している気がした。

****

色々な場所で生きる魚がいる。

幼い頃は川で暮らし、成長すると海へ出るもの、
生まれてから死ぬまでずっと、小さな池で暮らすもの、
この広い地球上に広がる海を縦横無尽に旅するもの。

どの人生がいいとか悪いとか、どっちの人生が偉いとかじゃなくて、
自分自身に合った人生を見出して、そこで悔いのないよう生きること。

泣いてる子供を抱きしめてあやすミニーと、
異国の大空の下ビール片手に1人芝生に寝転ぶ私は、
傍目には天と地ほど違うんだろうけれど、
自分にとってそれが本当に幸せなら、浮かぶ笑顔はどちらもホンモノになる。

ミニーが若くして家族を持って幸せになれたからと言って、
私が世間体とか目先の利益に惑わされて同じことをしても、
きっとそれでは長年自分をだまくらかせない。

同じ施設で働いて、同じ電車に乗っていても、
「自分」によって幸せは変わるんだなあと、
今更ながらに当たり前のことを思った。

2007/03/06 (Tue) 遊びの予定。
気づいたら土日全部に遊びの予定。
今日も明日も飲み会で、今週末、来週末と月末にお泊り。

・・・いや、誘ってもらえるのはすげー嬉しいし、
誘われたからには周りも相手も楽しませる気で行くけれども。

月末のトリプルブッキングの調整とか、どっかで帰省して家族会議開かなきゃーとか思うと、なんだかクラクラする。。。
・・・わー あと花見が2回はいるのかー。

ていうかスクール課題をこのスケジュールと両立するんか私。。。

そういえば年末年始の忘年会新年会では、顔色土気色になり風邪ひいたなー。
遊びと生活と勉強を両立するために、体力と時間使いの技術を身に付けたい。

仕事は割と落ち着いてるのににゃー。

2007/03/06 (Tue) 空中庭園。
空中庭園 空中庭園
角田 光代 (2005/07/08)
文藝春秋

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友人Nに薦めたら思いがけず読んでくれたので、
久々に角田光代の空中庭園を読み返した。

うーむ。

なんか以前読んだ時と比べて、気味が悪いほどリアルに感じられるのは、私の心が成長したからか?

・・・初めて読んでから、まだ6ヶ月しか経っていないのか。

半年前の自分。もうほとんど他人のようだ。
この半年間で私は夢と家族の半分を失い、代わりに現実と自分を手に入れた。

半年前の私は他人事として家族問題を考えられたんだなーと思うと、
懐かしいやらおかしいやら。志村、後ろ!後ろ!みたいな。

今の私は悲しいくらい深く、この物語に感情移入できる。
特にミーナ・絵里子・タカシ・コウは、現実のデフォルメに思える。

もちろん実際私が知っているリアルとは違う。

リアルのミーナは自分のことが大好きで未来に希望を抱いているし、
会ったことのない絵里子さんはちゃんとタカシに愛されている。
社会的地位と自尊心のあるタカシは注意深くて器の大きな人だし、
コウだって友達や仲間と上手くやって楽しく毎日を送っている。

ただその性質や関係性がね。

例えばミーナが家族を憎悪し好奇心からタカシに近づくとことか、
意地っ張りな絵里子さんには夫婦生活がなく園芸に凝ってるとことか、
独善的なタカシは人を役割でしか理解せず功利的に関わるとことか、
コウが己をさらけ出さず、孤独なまま光を求めているところとか。

架空のキャラクターが微妙に私が知っている現実とクロスするのは、
著者がそれだけ現実を深く見ているからに他ならないのだろう。

先日相当親御さんと揉めた末、押し切るように結婚した先輩が、
「結婚騒動にあってから、村上春樹のネジまき鳥の凄さがわかった」
 と言っていたが、ちょうどそんな感じ。

偶然自分の知っている現実とクロスした――というには、
あまりにも本質的なところが似た物語。

バラバラの家族に苦しめられている今だからこそ、
この物語に描かれるキャラクターや関係性の凄さがよく分かる。
そのうち1人1人にスポットを当てて、個人的に分析してみたいと思った。

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