![]() | ぼくは勉強ができない (新潮文庫) (1996/02) 山田 詠美 商品詳細を見る |
すっごく久しぶりに読み返してみたら、意外と面白かった。
卒業してから5年たつが、学校というのは実に変な場所だ。
会社には利潤の追求という確固たる目的がある。
そのために顧客を満足させたり、取引先と仲良くしたり、従業員を気遣ったり、
社会・市民からの信用を得るために、モラルを示したりしてみせる。
でも学校(特に大学まで)の目的は子供を、一人前の大人に育てることだ。
一人前の、大人って、何?
弱肉強食実力社会で強者として通用する人が「一人前の大人」だとしたら、
そんな人があえて年功序列・悪平等の蔓延る教職を選ぶだろうか。
厚みのある大人になるためには、上下左右幅広い人間関係と経験が必要だろうが、
批判する者もない教室で生徒を導けば、「一人前の大人」に成長できるのだろうか。
たぶん勉強の他に「社会性」を育てるのが学校という場所なのだと思うけれど、
実社会で求められる社会性を多くの教師が必ずしも備えていない。
というわけで、多くの教師は偏差値に頼る、気がする。
勉強ができる子供が、必ずしも一人前の大人に成長するとも限らない。
****
大人になってみると「勉強」も全くの役立たずな代物ではないとわかる。
例えば大量の新しい物事を記号化して頭に入れて、
似た事象などを参照しつつ未来に渡る計画的を立てて、
現実を計画通り動かしていくことなどに役立つ。
でも多くの場合計画からは人の心や痛みが抜ける。
「勉強」で獲得できる理屈は人間特有のもので、
動物的な本能はそこに含まれないからだ。
今回読み返して特に印象的だったエピソードは、「あなたの高尚な悩み」だ。
「貧血で青ざめる彼女に、得意になって高尚な弁舌を振るい続ける彼氏」
というシチュエーションに笑ってしまった。
先日私も彼に「なにがそんなに嫌なの?」と聞かれて、
「嫌だから嫌なの。痛かったり恥ずかしいことに、理由はないの。
今すぐ裸になって、2階から飛び降りてみればわかるよ」
って怒りを滲ませながら答えたけど、本能に「なぜ」なんて理屈は通用しない。
好き、嫌い、気持ちいい、気持ち悪い、痛い、おいしい、嫌だ。
計画力や論理性、暗記力にシミュレーション能力など勉強で培われる力は、
社会で生きていくうえで便利だけど、
腹筋と背筋のように本能も鍛えないと人間としてのバランスが悪くなる。
恋も運動もしなかった自分の高校時代を思い出し、苦笑しながら読んだ。
高校時代の学園祭で、お化け屋敷をやることになった。
私たちのグループは全くやる気がなく、反抗するのさえ面倒で、
時間内に必要最低限のことをこなそうというノリでセットについて話し合った
そこで、血まみれにしたら、簡単でリアルじゃない?という案が出た。
「いいかも。でも、血糊なんてどこで売ってるんだろう?」
首をかしげる友達に、私は笑って答えた。
「ペットショップで、小鳥やハムスターなら700円くらいで売ってるよー。
ぴっぴっぴってはげば、羽や毛皮も混じって血糊よりもリアルで安上がりかも」
一瞬全員が静まり返り、あきれたように口を開いた。
「やだー 桂、何言ってるんだよー」「ぴっぴっぴって、今の手つきリアルすぎー」
私は冗談を言ったときのように、笑って頭をかいた。
そして内心、どうして駄目なんだろう、いいアイデアに、と首を捻った。
みんな鳥のから揚げとか、牛肉とか、毎日普通に食べてるじゃないか。
もし誰も止めなかったら、私はあの時本当にやっていただろうか。
****
個人的に、言葉で世界を記号化して考える力を「人間の力=理性」、
あるがままの世界を心と体で感じ反応する力を「動物の力=感情」であると思う。
思えば私の家は、恐ろしく人間的に成熟し、動物的に未熟な家だった。
総じて頭の回転が速く、感情的になることは稀だった。
物事には理由があり白黒がつくものだと、皆が思い込んでいた。
あの家で、記号化できないものは見過ごされた。
情に流されず障害や無駄を排除し、自分で人生を設計できる大人になりなさい。
互いに役割分担。家事の手伝いなんて、発想さえない。
互いの趣味や考えを尊重し、必要以上の干渉は避ける家風だった。
学生時代、私は人に触られるのが嫌いだった。
手を握られると反射的に振りほどく。腕をつかまれれば肘鉄が飛ぶ。
学生時代、私は人と長時間一緒にいるのが嫌いだった。
睡眠不足と便秘で死にそう。顔から表情が根こそぎ奪われる。
****
社員研修のとき、壇上の社長婦人は微笑んだ。
「笑顔で人を魅せられるようになりなさい」
配属面接の後、荒れる私に人事担当者は言った。
「愛される桂になって、施設を卒業して来い」
認知症の人には記憶がない。彼らにあるのは気持ちだけ。
おいしいとか、気持ちいいとか、嫌だとか、悲しいとか。
寝たきりで話すこともできないお年よりも、
好物や大好きだった音楽には反応する。
共感。血を流す人を見て「痛い」と感じること。
サービス。相手の立場に立って、心地よいよう動くこと。
チームワーク。助け合って、仕事を掛け算にすること。
2年近くかけて、私は施設を「卒業」した。
****
私の家族は全員が見合いだ。信頼と役割分担。利害関係と責任。
誰もが自分の世界を大切にしていて、それを分かち合うという発想はなかった。
「二泊三日の旅行に行かない?どちらでもいいなら・・・同室で」
考えるより先に、体が反応した。
すごく自然に隣にいる。色々なものを一緒に見たいと思える。
なぜだか分からないけれど、素がだせる。好き嫌いというより、相性がいい。
相手が動物に見えるときもあるし、自分が動物になってしまうこともある。
自分達の輪郭が溶けて、半分くらい重なっているみたいに感じることもある。
理屈よりも欲求に従う。触れ合うと安心する。一緒にいて心地よい。
相手の痛みや喜びを自分のもののように感じ、心配したり笑ったりする。
他人を理解するなんて不可能だけど、そこにいることを感じることはできる。
なんだかずいぶん、遠いところに来てしまった。
かつて私は、自分が宙に浮いているように感じることがあった。
世界があって自分があった。いつも私は世界に対立して存在した。
世界と自分の心を肉体が隔てていて、その距離感は絶対だった。
少しずつ世界と肉体と魂の輪郭はあやふやになった。
痛いとか気持ちいいとか、気持ちに連動して体が動き、その後ろから頭がついていく感じ。
言葉の限界も知った。
言葉は世界を記号化するから、遠くにあるものを描写・伝達するにはいい。
しかし自分や目の前の人間、自然や空気は、記号じゃなくて存在、
いわば世界の一部だから、言葉では表現しきれない。
世界が白黒のわけはない。いつも世界は総天然色だ。
石ころも、私自身も、この地球も、無限に広がる「世界」の一部なんだから、
原因と結果なんて簡単に切り離せるわけがない。
あらゆるものは複雑に絡み合い、波や生き物のように連動している。
理解できないからと諦めないで、現象を感じる。
予測できないからと恐れないで、流れを捉まえる。
難しい言葉は置いておいて、心からの笑顔を浮かべる。
考え込んで計画する前に、表層意識の下の直感を信じる。
悲しいときは声を上げて泣き、本当にやりたいときは我慢しない。
年をとって私は、昔よりずいぶんワガママになったと思う。
私たちのグループは全くやる気がなく、反抗するのさえ面倒で、
時間内に必要最低限のことをこなそうというノリでセットについて話し合った
そこで、血まみれにしたら、簡単でリアルじゃない?という案が出た。
「いいかも。でも、血糊なんてどこで売ってるんだろう?」
首をかしげる友達に、私は笑って答えた。
「ペットショップで、小鳥やハムスターなら700円くらいで売ってるよー。
ぴっぴっぴってはげば、羽や毛皮も混じって血糊よりもリアルで安上がりかも」
一瞬全員が静まり返り、あきれたように口を開いた。
「やだー 桂、何言ってるんだよー」「ぴっぴっぴって、今の手つきリアルすぎー」
私は冗談を言ったときのように、笑って頭をかいた。
そして内心、どうして駄目なんだろう、いいアイデアに、と首を捻った。
みんな鳥のから揚げとか、牛肉とか、毎日普通に食べてるじゃないか。
もし誰も止めなかったら、私はあの時本当にやっていただろうか。
****
個人的に、言葉で世界を記号化して考える力を「人間の力=理性」、
あるがままの世界を心と体で感じ反応する力を「動物の力=感情」であると思う。
思えば私の家は、恐ろしく人間的に成熟し、動物的に未熟な家だった。
総じて頭の回転が速く、感情的になることは稀だった。
物事には理由があり白黒がつくものだと、皆が思い込んでいた。
あの家で、記号化できないものは見過ごされた。
情に流されず障害や無駄を排除し、自分で人生を設計できる大人になりなさい。
互いに役割分担。家事の手伝いなんて、発想さえない。
互いの趣味や考えを尊重し、必要以上の干渉は避ける家風だった。
学生時代、私は人に触られるのが嫌いだった。
手を握られると反射的に振りほどく。腕をつかまれれば肘鉄が飛ぶ。
学生時代、私は人と長時間一緒にいるのが嫌いだった。
睡眠不足と便秘で死にそう。顔から表情が根こそぎ奪われる。
****
社員研修のとき、壇上の社長婦人は微笑んだ。
「笑顔で人を魅せられるようになりなさい」
配属面接の後、荒れる私に人事担当者は言った。
「愛される桂になって、施設を卒業して来い」
認知症の人には記憶がない。彼らにあるのは気持ちだけ。
おいしいとか、気持ちいいとか、嫌だとか、悲しいとか。
寝たきりで話すこともできないお年よりも、
好物や大好きだった音楽には反応する。
共感。血を流す人を見て「痛い」と感じること。
サービス。相手の立場に立って、心地よいよう動くこと。
チームワーク。助け合って、仕事を掛け算にすること。
2年近くかけて、私は施設を「卒業」した。
****
私の家族は全員が見合いだ。信頼と役割分担。利害関係と責任。
誰もが自分の世界を大切にしていて、それを分かち合うという発想はなかった。
「二泊三日の旅行に行かない?どちらでもいいなら・・・同室で」
考えるより先に、体が反応した。
すごく自然に隣にいる。色々なものを一緒に見たいと思える。
なぜだか分からないけれど、素がだせる。好き嫌いというより、相性がいい。
相手が動物に見えるときもあるし、自分が動物になってしまうこともある。
自分達の輪郭が溶けて、半分くらい重なっているみたいに感じることもある。
理屈よりも欲求に従う。触れ合うと安心する。一緒にいて心地よい。
相手の痛みや喜びを自分のもののように感じ、心配したり笑ったりする。
他人を理解するなんて不可能だけど、そこにいることを感じることはできる。
なんだかずいぶん、遠いところに来てしまった。
かつて私は、自分が宙に浮いているように感じることがあった。
世界があって自分があった。いつも私は世界に対立して存在した。
世界と自分の心を肉体が隔てていて、その距離感は絶対だった。
少しずつ世界と肉体と魂の輪郭はあやふやになった。
痛いとか気持ちいいとか、気持ちに連動して体が動き、その後ろから頭がついていく感じ。
言葉の限界も知った。
言葉は世界を記号化するから、遠くにあるものを描写・伝達するにはいい。
しかし自分や目の前の人間、自然や空気は、記号じゃなくて存在、
いわば世界の一部だから、言葉では表現しきれない。
世界が白黒のわけはない。いつも世界は総天然色だ。
石ころも、私自身も、この地球も、無限に広がる「世界」の一部なんだから、
原因と結果なんて簡単に切り離せるわけがない。
あらゆるものは複雑に絡み合い、波や生き物のように連動している。
理解できないからと諦めないで、現象を感じる。
予測できないからと恐れないで、流れを捉まえる。
難しい言葉は置いておいて、心からの笑顔を浮かべる。
考え込んで計画する前に、表層意識の下の直感を信じる。
悲しいときは声を上げて泣き、本当にやりたいときは我慢しない。
年をとって私は、昔よりずいぶんワガママになったと思う。
大学入試が終わった後は、一人暮らしと浪人生活について同時に調べた。
生に感謝したいほど素晴らしいことがあると、
これで死ぬときの悔いが一つ減ったと思う。
結婚、つまり婚姻契約を結ぶときは、
離婚、つまり契約解除についても知っておきたい。
人生は巡る季節のようなもの。
花の盛りも、右肩上がりの成長も未来永劫続かない。
あらゆるものは、いつかは過ぎ去る。
シーソーゲームのバランス感。
挑戦するからには失敗することもある。
本人の努力やことの重大さに、成否は必ずしも比例しない。
「鷹子はいつも冷静だね」
亡くなった母親は常に最悪の結果に備えて、
前向きな対策を練る私を見て苦笑した。
母に指摘されて初めて、それが自分の特徴だと気づいた。
それは、意識されないほど、至極当たり前のことだったから。
何かに依存しないための、防衛本能なのかもしれない。
私は永久や絶対を信じない。
****
「もし他の人を好きになっちゃったら、隠さず正直に打ち明けてね。
見込みがないのに待ち続けるのは辛いからさ」
ふざけあってる折りの、何気ない会話だった。
欲しいものに猪突猛進な彼の性格をからかっていて、
ふと別の子を好きになったら、と思いついたのだ。
「俺が他の人を好きになってもいいの?」
「良いも悪いも、しかたないじゃん。残念だけど、」
笑って見上げて後悔した。
やべえ、めっちゃ怒ってる。
「それでいいの?鷹子は止めないの?」
「いや、そりゃ、できればそうしたいけど、無…」
「止めろよ!無理とかしかたないとか、いうな!」
いやあの?落ち着いてくだサイ?
猪突猛進、欲しくなると誰が止めても聞かないって、
さっき自分で言ってたジャン?
とはいえ彼は真剣に怒っていて、聞く耳を持たない。
説明するのは諦めて、謝って宥めることにする。
「そういうのは、口にすると本当になるんだよ!」
…呪術師?
「そんなことを言うのは、自分に自信がないからだ!」
チョットマッテ!ソレチガウヨ!
好きになるのは理屈じゃなし、気持ちほど移ろいやすいものはない。
この世がある限り、心変わりの可能性は常にあるのよ!?
しかしそんな突っ込みを入れられる雰囲気でもなく。
彼は、
「鷹子が自信をつけるためには、
さらに可愛くなって俺を惚れさせる他ないな。
そしたらそんな不安、抱かなくて済む」
と大真面目に激しく誤った結論にたどり着いて満足し、
挙げ句の果てに可愛くなるための具体的な指摘を始めた。
いや、私に一目惚れした状況を検証するに、
容姿以外の直感で惚れてるから、この問題に際してはあんまり意味がない…。
ていうか別に私は不安がってるのではなく、
行き当たりばったりで感覚派のあなたと違って、
常に最悪の状況と対策を考える気質なわけで。
この人、お隣にいるのに遠いよ…(涙)
結局次の旅行では一緒に服屋を巡り彼のアドバイスに従って試着する、
という結論になり、私は二度と別れに関する話はしないと誓った。
ハゲかけた人にとってハゲの話題は禁句なように、
恋愛に熱中している人にとって別れる話題は禁句なようだ。
生に感謝したいほど素晴らしいことがあると、
これで死ぬときの悔いが一つ減ったと思う。
結婚、つまり婚姻契約を結ぶときは、
離婚、つまり契約解除についても知っておきたい。
人生は巡る季節のようなもの。
花の盛りも、右肩上がりの成長も未来永劫続かない。
あらゆるものは、いつかは過ぎ去る。
シーソーゲームのバランス感。
挑戦するからには失敗することもある。
本人の努力やことの重大さに、成否は必ずしも比例しない。
「鷹子はいつも冷静だね」
亡くなった母親は常に最悪の結果に備えて、
前向きな対策を練る私を見て苦笑した。
母に指摘されて初めて、それが自分の特徴だと気づいた。
それは、意識されないほど、至極当たり前のことだったから。
何かに依存しないための、防衛本能なのかもしれない。
私は永久や絶対を信じない。
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「もし他の人を好きになっちゃったら、隠さず正直に打ち明けてね。
見込みがないのに待ち続けるのは辛いからさ」
ふざけあってる折りの、何気ない会話だった。
欲しいものに猪突猛進な彼の性格をからかっていて、
ふと別の子を好きになったら、と思いついたのだ。
「俺が他の人を好きになってもいいの?」
「良いも悪いも、しかたないじゃん。残念だけど、」
笑って見上げて後悔した。
やべえ、めっちゃ怒ってる。
「それでいいの?鷹子は止めないの?」
「いや、そりゃ、できればそうしたいけど、無…」
「止めろよ!無理とかしかたないとか、いうな!」
いやあの?落ち着いてくだサイ?
猪突猛進、欲しくなると誰が止めても聞かないって、
さっき自分で言ってたジャン?
とはいえ彼は真剣に怒っていて、聞く耳を持たない。
説明するのは諦めて、謝って宥めることにする。
「そういうのは、口にすると本当になるんだよ!」
…呪術師?
「そんなことを言うのは、自分に自信がないからだ!」
チョットマッテ!ソレチガウヨ!
好きになるのは理屈じゃなし、気持ちほど移ろいやすいものはない。
この世がある限り、心変わりの可能性は常にあるのよ!?
しかしそんな突っ込みを入れられる雰囲気でもなく。
彼は、
「鷹子が自信をつけるためには、
さらに可愛くなって俺を惚れさせる他ないな。
そしたらそんな不安、抱かなくて済む」
と大真面目に激しく誤った結論にたどり着いて満足し、
挙げ句の果てに可愛くなるための具体的な指摘を始めた。
いや、私に一目惚れした状況を検証するに、
容姿以外の直感で惚れてるから、この問題に際してはあんまり意味がない…。
ていうか別に私は不安がってるのではなく、
行き当たりばったりで感覚派のあなたと違って、
常に最悪の状況と対策を考える気質なわけで。
この人、お隣にいるのに遠いよ…(涙)
結局次の旅行では一緒に服屋を巡り彼のアドバイスに従って試着する、
という結論になり、私は二度と別れに関する話はしないと誓った。
ハゲかけた人にとってハゲの話題は禁句なように、
恋愛に熱中している人にとって別れる話題は禁句なようだ。
誰か私に、彼の愚痴の効果的な聞き方を教えて欲しい。
昨夜PHSが鳴ったのが22:30。
眠さに耐え切れず、謝罪して切ったのが24:00過ぎである。
その間ずっと愚痴。
別に愚痴を言うなと言ってるわけじゃない。
人間誰だって、愚痴の1つや2つ言いたくなることはある。
私だって、興味がある人の愚痴なら喜んで聞く。
怒るポイントや相手の状況がわかって面白いし、
それで相手の気が晴れるなら一石二鳥である。
・・・だけどねー。
何で日曜の真夜中、それも部屋の中までくそ寒い日に、
前にも聞いた愚痴を1時間半も聞かなきゃなんですか。
「ごめん、そろそろ寝ていい?もう2400だからさ」
と切り出したとき、
「うん、そうだね。目の前に時計があるから・・・」
と返って来て、一瞬殺意を覚えましたよ。
さっきからクシャミして寒いこともアピールしとるだろうが。
次の日仕事で、6:30起きだとわかってるだろうが。
貴様、これは一見仕事の愚痴に見せかけて、
八 つ 当 た り の 嫌 が ら せ な の か。
電話を切ってからもすぐ眠れるわけではなく、
翌日は愚痴内容と態度にムカムカしながら出勤ですよ。
仕事中も「男の愚痴」とか「愚痴の聞き方」とかで検索かけちゃう。
一体何が悪かったのか。寒さと眠さのアピールが足りなかったのか。
おかげで今日は風邪気味だぞ、ちくしょう。
愚痴の内容は直属の上司。
彼曰く、ハズレ上司を引いてしまい、
毎日残業、ミスをすれば泥をかぶせあい、人前では牽制しあってるらしい。
仕事は楽しいけど、直属上司が嫌いでしょーがない、というのだ。
ニコニコ声で相槌うちながら聞き流せばよかったのかもしれないが、
社会人1年目で直属上司との人間関係に悩んでいて、
繰り返し同じ内容の愚痴を聞いているとなれば、つい具体的なアドバイスをしたくなる。
直属の上司との相性が悪い時、取る道は4つしかない。
自分が他に動くか、相手を他に動かすか、関係改善のため闘うか、耐え忍ぶか。
でも一過性のものでないなら、下手に耐えるとエスカレートする恐れがある。
社歴が長く社内の立場が強い上司を変えたり動かしたりするのは、現実的にリスクが大きく難しい。
上司が嫌で自分が動く、というのは自身の社内評価を著しく下げることになるから、
もし自分が動くなら、他にやりたい仕事を見つけてポジティブに働きかける。
でも、社会人一年目なら、嫌な奴とコミュニケーションをとる訓練だと思って、
関係改善のために正しく闘った方がいい。
定年まで働くなら、合わない上司や部下を持つなんて良くあること。
だって上司と部下は能力的に補完しあう関係を組み合わせるのが一般的だけど、
そういう組み合わせだと人間的には合わない場合の方が多いから。
話を聞くかぎり仕事についてはそれなりに真摯なはずだから、
あくまで「よりよい仕事をしたい」という姿勢で、上司のメリットとデメリットも考えて提案すれば、
感情に走って突っぱねられることはないと思う。
逆に一見正当な提案でも裏に悪意があるなら、敵が多いわりに出世してる上司相手だと、
見透かされて邪魔されたり、下手すれば足元をすくわれる危険性が高い。
・・・と話を聴き、意見したのだが。
嫌だあんな奴とは仲良くしたくない、だの、
仕事が全部終わらないのは負けを認めること、だの、
上司がいかにひどい奴なのかを言い募る。
いやあのだからね。
上司の悪口を言えば言うほど、嫌いになるだけじゃん?
嫌いになればなるほど、仕事しにくくなるじゃん?
相手が悪いと思い込んで愚痴り続けても、何の解決にもならないっすよ?
もうちょっと建設的に考えてみたら?
すると「それじゃあストレス解消にならない」「どーせ俺は子供だよ」「もう愚痴は言わない」と返ってきた。
・・・やれやれ。(盛大なため息)
私が愚痴を言うときは、たいてい具体的な意見・対策を求めている。
そうでない時は、笑い飛ばして欲しいと思っている。
共感や慰めが欲しくて、愚痴を言うことはない。
そういう愚痴は相手のストレスになりそうで、言ってて申し訳ない。
だから2度と同じ内容で愚痴らない為に、愚痴の原因を解消しようとする。
・・・「あなたは何も悪くない」「私はあなたの味方だよ」「あなたはがんばってるよ」
と気が済むまで言い募ればよかったんかいな。
男心は難しい。
昨夜PHSが鳴ったのが22:30。
眠さに耐え切れず、謝罪して切ったのが24:00過ぎである。
その間ずっと愚痴。
別に愚痴を言うなと言ってるわけじゃない。
人間誰だって、愚痴の1つや2つ言いたくなることはある。
私だって、興味がある人の愚痴なら喜んで聞く。
怒るポイントや相手の状況がわかって面白いし、
それで相手の気が晴れるなら一石二鳥である。
・・・だけどねー。
何で日曜の真夜中、それも部屋の中までくそ寒い日に、
前にも聞いた愚痴を1時間半も聞かなきゃなんですか。
「ごめん、そろそろ寝ていい?もう2400だからさ」
と切り出したとき、
「うん、そうだね。目の前に時計があるから・・・」
と返って来て、一瞬殺意を覚えましたよ。
さっきからクシャミして寒いこともアピールしとるだろうが。
次の日仕事で、6:30起きだとわかってるだろうが。
貴様、これは一見仕事の愚痴に見せかけて、
八 つ 当 た り の 嫌 が ら せ な の か。
電話を切ってからもすぐ眠れるわけではなく、
翌日は愚痴内容と態度にムカムカしながら出勤ですよ。
仕事中も「男の愚痴」とか「愚痴の聞き方」とかで検索かけちゃう。
一体何が悪かったのか。寒さと眠さのアピールが足りなかったのか。
おかげで今日は風邪気味だぞ、ちくしょう。
愚痴の内容は直属の上司。
彼曰く、ハズレ上司を引いてしまい、
毎日残業、ミスをすれば泥をかぶせあい、人前では牽制しあってるらしい。
仕事は楽しいけど、直属上司が嫌いでしょーがない、というのだ。
ニコニコ声で相槌うちながら聞き流せばよかったのかもしれないが、
社会人1年目で直属上司との人間関係に悩んでいて、
繰り返し同じ内容の愚痴を聞いているとなれば、つい具体的なアドバイスをしたくなる。
直属の上司との相性が悪い時、取る道は4つしかない。
自分が他に動くか、相手を他に動かすか、関係改善のため闘うか、耐え忍ぶか。
でも一過性のものでないなら、下手に耐えるとエスカレートする恐れがある。
社歴が長く社内の立場が強い上司を変えたり動かしたりするのは、現実的にリスクが大きく難しい。
上司が嫌で自分が動く、というのは自身の社内評価を著しく下げることになるから、
もし自分が動くなら、他にやりたい仕事を見つけてポジティブに働きかける。
でも、社会人一年目なら、嫌な奴とコミュニケーションをとる訓練だと思って、
関係改善のために正しく闘った方がいい。
定年まで働くなら、合わない上司や部下を持つなんて良くあること。
だって上司と部下は能力的に補完しあう関係を組み合わせるのが一般的だけど、
そういう組み合わせだと人間的には合わない場合の方が多いから。
話を聞くかぎり仕事についてはそれなりに真摯なはずだから、
あくまで「よりよい仕事をしたい」という姿勢で、上司のメリットとデメリットも考えて提案すれば、
感情に走って突っぱねられることはないと思う。
逆に一見正当な提案でも裏に悪意があるなら、敵が多いわりに出世してる上司相手だと、
見透かされて邪魔されたり、下手すれば足元をすくわれる危険性が高い。
・・・と話を聴き、意見したのだが。
嫌だあんな奴とは仲良くしたくない、だの、
仕事が全部終わらないのは負けを認めること、だの、
上司がいかにひどい奴なのかを言い募る。
いやあのだからね。
上司の悪口を言えば言うほど、嫌いになるだけじゃん?
嫌いになればなるほど、仕事しにくくなるじゃん?
相手が悪いと思い込んで愚痴り続けても、何の解決にもならないっすよ?
もうちょっと建設的に考えてみたら?
すると「それじゃあストレス解消にならない」「どーせ俺は子供だよ」「もう愚痴は言わない」と返ってきた。
・・・やれやれ。(盛大なため息)
私が愚痴を言うときは、たいてい具体的な意見・対策を求めている。
そうでない時は、笑い飛ばして欲しいと思っている。
共感や慰めが欲しくて、愚痴を言うことはない。
そういう愚痴は相手のストレスになりそうで、言ってて申し訳ない。
だから2度と同じ内容で愚痴らない為に、愚痴の原因を解消しようとする。
・・・「あなたは何も悪くない」「私はあなたの味方だよ」「あなたはがんばってるよ」
と気が済むまで言い募ればよかったんかいな。
男心は難しい。


