2008・05
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2008/05/11 (Sun) 運命の恋人。
7日夜→8日朝と10日夜→11日昼まで、彼が出張のため家に泊まった。

GWに女子高の悪友達と恋バナをしたせいか、
自分の恋愛について改めて考えてしまった。

****

そもそも私は、彼と出会うまで恋愛をしたことがなかった。

幼い頃、私は相当に惚れっぽいマセガキだった。
幼稚園から小学校低学年まではキスしたり手をつないだりする男の子がいたし、
日本に帰国してからも、小学校クラスの中に必ず気になる子はいた。

6年間の女子校生活が私を縁遠くした、ように思う。

恋心を抱こうにも男がいない。365日先生以外は女ばっか。
中三で友達ができてからはそれなりに楽しかったが、
肌に合わない女子校で、思春期特有の不安定な自我を抱えて、
部活にも入らず、女子校と家を往復するだけで精一杯。
彼氏どころか、先生や家族、店員以外の男と数ヶ月以上話さない日々が続く。

「コレじゃまずい」と思い、共学の大学進学と一人暮らしを決意した。
念願の大学に入ってから、3回ほどチャンスは巡ってきた。

頭では恋人を希っていたし、セックスに対する興味も強かった。
女子校で無駄にした青春時代を大学で取り戻したかった。
恋人と旅行やセックス、カップル向けの様々な遊びを楽しんで、
世界を広げ、人間的に一回り成長したいといつも願っていた。

でも、できなかった。
何故か手に入りそうになるたびに、私はあわてて相手を振り払った。

毎日楽しく長電話していた人は、意識したとたん、
急にそっけない態度しか取れなくなった。

一度会ってから何度か携帯に電話をかけて来る人は、
ある時理由もなく嫌になり、電話に出られなくなった。

何度かデートしてベッドイン直前までいった人は、
直前に拒絶し、次の日から避けまくってしまった。

なんでそんな風にしたのかわからない。
なぜ恋人が欲しいはずなのに、チャンスを自らフイにしてしまうのか。

一方で自分が気になる人には、どうアプローチしていいのかわからない。
なんせ恋愛能力は小学生のまま。一方、理性だけはもう大人。
気付けば気持ちを抑えることにだけ、長けてしまっていた。

恋人のいない大学時代は、それでもバカみたいに楽しかった。
いつでも好きなだけ会える親友、毎年の海外旅行、興味深い数々の授業、
サークルと、そこで得た自分を認めてくれる仲間、没頭できる数々の趣味。

何より女子校時代「醜い・暗い」とコンプレックスの塊だった私は、
自信を取り戻し、自分や世界のことを大好きになった。

毎日が満ち足りていた。灰色の人生が天然色に変わった。
生きててよかったと感謝する日々だった。


社会人になってから、再び回りに男性は少なくなった。
そのうえ私自身、恋愛感情を抱きにくい体質になっていった。

男性経験がないまま枯れてくんかいな・・・と思うと空恐ろしくはあったが、
私にはもう、自分に恋人がいるという状態を想像できなくなっていた。

相変わらずの趣味人で、友達に恵まれていたし、仕事は楽しかった。
周りの目さえ気にしなければ、もういいか、と諦めかけていた。


ある日突然、コンプレックスは払拭された。

恋愛感情ではなかった。でも互いに相手を必要とする状況だった。
特に私は絶体絶命なところを、色々な意味で救われた。

彼に出会わなかったら、と思うと今でもゾッとする。
恋心ではなかったが、彼には心底感謝している。

おまけにコンプレックスまで払拭され、人生捨てたもんじゃないと痛感した。


問題が片付いてきたころ、まさに彗星のように恋人は現れた。

偶然式で席が隣になるまで、互いに存在さえ知らなかった人間。
彼が勇気を奮い起こさなかったら、新郎新婦が橋渡ししなかったら、
すれ違うだけだっただろう人。

清水の舞台から飛び降りるような告白。
往復四万、陸路で12時間を月に3回。7泊8日の海外旅行。

隣にいるのが自然。一緒に色々なものを見たいと思える。
ペットか弟のような存在感なのに、体の相性はあつらえたようにいい。
トキメキはないけれど、一緒にいると心地よく安らぐ。何より、未来を感じられる。

彼の実家に2泊3日で遊びに行き、両親や兄弟、親友や幼馴染と会ってから三ヶ月。
今はスッピンで、便秘や痔についても平気で話せる。
それでも彼は、私を大好きでいてくれると確信がある。

7日は彼の友達から私宛にお菓子の詰め合わせを贈られ、
今日は彼の母親から私宛にお菓子や野菜が届いた。

輪の中に招き入れられつつあることを、肌で感じる。

****

自分の乏しい恋愛史を振り返ると、不思議な気分になる。

まるで誰かが書いた物語のように、私自身の意思を超えた流れを感じる。

自分のことを本気で愛してくれる、運命の恋人。

余りに陳腐な表現だか、そうとしか思えない。
あれほど希っていた恋人ができたのは、100%ただの幸運だ。

この初めての恋愛が、上手くいく保証なんてなにもない。
でも仮に失敗しても、私は決して後悔しないだろう。

初めから、奇跡のような話なんだから。

私は今までの人生の中で、一度もモテるために努力したことがない。
コンパに出たこともないし、ダイエットやオシャレに励んだこともない。
自己主張も自我も強いし、自由気まま、やりたいようにやってきた。

そんな私に、ある日とびきり相性のいい人がマジ惚れしてくれた。

私はただ、降ってきた信じられない幸運に感謝しながら、
上手くいくために精一杯努力するだけ。

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Author:katsura takako
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