2008・10
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2008/10/03 (Fri) お日さまの国の人。
来週晴れたら、彼と父の顔合わせが叶うかもしれない。

筋金入りの鉄っちゃんである父が某沿線を撮りたいというので、
彼に同行させてみようと企んでいる。

人間に興味が薄い、半身不随の身体障害者である父。

でも彼に会うことに対しては、かなり前向きだ。
来るべき自分の死を意識しているせいもあり、「安心したい」という。

一方彼は及び腰ではあるが、既に二度ほど彼の実家にはお泊りしてることもあり、
「何を話せば・・・いやでも、がんばるぞ。平常心だ俺」って感じ。

この間の結婚式で同期とも話したけど、
相手の親と会うときは同性の親の方が緊張する。
無意識のライバル感情があるからだろうか。

結婚式で新郎は、父親から新婦を引き渡される?し、
嫁姑問題は日本の文化でさえある。

片や私は・・・自らこのセッティングをしたことに正直ちょっと驚いている。

自分の父親を、自分の恋人と引き合わせる。
彼と会うまで父親には年賀状で「結婚しました♪」とやるのが夢だったのだが・・・。

実際検討してみると結婚とは当人同士の問題ではなく、
双方の親や家、文化なんかが全て絡む話だと痛感した。

彼にまつわるあらゆるものたち、私にまつわるあらゆるものたち。
自分が育った文化の基幹をなす「父親」と引き合わせ、
私が紹介することで、その対立関係をクリアにしたいというか。

****

そもそも、なぜ生涯独身を貫くつもりだった私が、
あれほど面倒がってた「結婚」を検討しているのか改めて考えてみると、
彼自身が好きというより、彼にまつわるあらゆるもの、
彼を中心とした文化圏?みたいなモノが、まず強く浮かぶ。


例えば彼が育った郊外の自然豊かな土地、仲良しで温かいご両親、
彼らに育てられ、独立した自我・仕事・恋人をもち個々人の道を歩むご兄弟。

実家に伺った時の、ウェルカムで気さくな雰囲気、
こちらを気遣いすぎず、放っときもしない絶妙な距離感。

子供の工作や色々なお土産で雑然として、ちょっと不便な造りの昔ながらの家。
美しい星空、田畑の緑、水平線が見える海、そこに住むたくさんの生き物。

また遊びに行きたい、と強く思える家。


彼に引き合わせてもらった、竹馬の友、大学の友達。

まるで子犬同士のようにじゃれあえる友達、
彼がいないところで一生懸命彼を売り込む友達、
強引に彼を誘い旅行に連れ出す友達。
皆仕事を持っていて、恋人や奥様を大切にしていた。

損得勘定なんて初めからない。
ただ一緒にいることが嬉しくて楽しい。
まるで子供時代みたいに、無邪気な友情。


そんな暖かいものたちの中心にある、彼自身。
彼との結婚を意識したのは、たぶん春ごろ。

急な転勤直後の酷い喉風邪で死にそうだった彼は、
2週間のあいだ毎晩電話で私の転職相談に乗ってくれた。

追い詰められて泣き喚いたり、八つ当たりする私に、
ヒューヒューゴロゴロ喉を鳴らしながら、時には怒った声のまま、
それでも毎晩電話をかけてくる。

話すだけで喉が痛いだろうに、慣れない仕事と土地で本人が辛いだろうに、
ボソボソと2時間くらい励ましてくれたこともあった。

私は自分が辛くなると、何より自分を優先する。
自分が彼の立場だったら、彼ほど辛抱強くはなれない。

急な転勤に喉風邪が重なれば、1週間くらい電話しないかもしれない。
相手が厄介な悩みを抱えていれば、なおさら。

彼はその時に限らず、自分が大変な時も辛抱強く人を優先する。
私に限らず、悩んでいる友達とか、現場の都合とか。

優柔不断や、下心があったり、恩着せがましい態度ではなく、
できるだけのことをするのが当たり前、といった態度で。

彼自身に限定して、どこに一番惹かれるかと問われれば、
その人間的な真の余裕、優しさだろう。

もちろん追い詰められれば彼も不機嫌になり、
八つ当たりされたり甘えられたり愚痴られることもある。

でも彼は、自分が辛いからといって、弱ってる人を見殺しにはしない。
やると決めたことを放り出したり、辛いのを人のせいにもしない。
相手の立場や長い目で状況を見て、冷静な判断に努める。
自分にとって不利な意見や、私の忠告を否定せず受け入れようと努力する。

そういうところが人間的に尊敬できるし、信用できる。

もちろん恋愛的な部分――深く愛しつつも束縛しないところとか、
個人主義でお互い1人大好きで色々と相性がよかったり、
なぜだか全然気を遣わないで済むところも魅力的ではあるけど、
結婚と言う大きな転機を意識するきっかけは、やはりそこかなあと思う。

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